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スマートフォンの契約者情報を記録する「SIMカード」を不正に購入したとして、警視庁暴力団対策課は12日、埼玉県川口市戸塚南1、会社員、松本圭太容疑者(51)ら男女3人を私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺容疑で逮捕したと発表した。3人はSIMカードを詐欺グループに供給する「道具屋」のメンバーで、松本容疑者は統括役とみられる。
他に逮捕されたのは川口市戸塚5の会社員、伊月ジョセフ(33)と京都市南区の職業不詳、杉浦綾子(49)の両容疑者。
逮捕容疑は、仲間と共謀して2022年3月15〜21日、大手携帯電話会社の通販サイトで、契約者本人が利用すると偽り、SIMカード計4枚を購入したとしている。警視庁は3人の認否を明らかにしていない。
この道具屋グループでは、これまでにメンバーの男女25人が詐欺容疑などで逮捕され、うち21人が起訴されている。
警視庁によると、メンバーが異業種交流会や副業セミナーなどで、SIMカードの不正契約をする「闇バイト」を勧誘。応募者には自身の名義で契約させていたといい、1回線当たりの報酬は月約3000〜5000円だった。不正購入したSIMカードは約1400枚以上に上るとみられる。
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SIMカードの情報は、架空請求詐欺のメールを送信する際などに悪用されたとされる。捜査関係者は「(大手携帯会社の)キャリアメールはフリーメールよりも迷惑メールとして受信者にブロックされにくいため、(詐欺グループに)重宝されたのでは」とみている。【長屋美乃里】
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