
展覧会『日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで』が、7月19日から水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。
1958年に岐阜県で生まれた日比野克彦。東京藝術大学在学中に作家活動を開始し、ダンボールを素材にしてイラストレーションの概念を拡張した作品で一躍注目を集めた日比野は、その後も作家として多岐にわたる活動を展開してきた。舞台芸術や芸術祭のプロデュース、アートプロジェクトの展開、医療や福祉とかけ合わせた作品の制作など、いくつものフィールドを横断した活動を行いながら、2010年以降は美術館の館長なども務め、アートと社会を結びつける活動を続けている。2022年からは東京藝術大学の学長を務めている。
同展では、少年時代から現在に至るまで、日比野がアーティストとして形成された過程を、関わる人々の視点から深堀り。60年以上の活動の変遷を170点以上の作品を通して振り返る、これまでにない日比野展となるという。
会期中は、日比野による公開制作やアートとスポーツのワークショップなど、イベントの開催も予定している。詳細はオフィシャルサイト、SNSを確認しよう。
「わたしはちきゅうのこだま」(2020)より 写真提供:HIBINO SPECIAL
「オートバイ」(1984) 撮影:竹内裕二
「消える時間」《うごき》(1993) 撮影:冨岡誠
《種は船・明後日丸》(2007/2025)