映画出演に感謝した窪塚洋介 (C)ORICON NewS inc. 俳優の小栗旬(42)と窪塚洋介(46)が13日、都内で行われた映画『フロントライン』初日舞台あいさつに登壇。窪塚が同作出演を経ての想いを熱く語った。
【集合ショット】豪華すぎ!小栗旬&松坂桃李らキャストが集結 本作は、2019年12月に中国の湖北省武漢市で初めて発生が確認され、2020年に入ってから世界的流行(パンデミック)を引き起こした、世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した日本で初めての作品。
物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56ヶ国の3711人。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。この状況下で に駆けつけたのは、家族を残し、安全な日常を捨てて「命」を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった。
窪塚が演じた仙道行義のモデルとなった近藤久禎氏(医師/DMAT事務局次長)からもコメントが寄せられた。近藤氏は「撮影を見に伺った際は、能登地震の対応のさなかで体も頭も疲れていたのですが、真剣なお芝居の姿に勇気づけられ、戦い続ける勇気をいただけたことを今でも覚えています」と振り返り、「仙道は私のキャラとは必ずしも同一ではありませんが、窪塚さんには、福島の悔恨を経て抱いた我々の想い、災害支援活動で最も大切なのは、放射線や感染など目の前の一つのリスクを避けることではなく、命を救うことだけでなく、悲劇を減らし、各々の方が思い描いておられた人生、幸せを守ること、これを伝えていただけました」と感謝を伝えた。
手紙を受けた窪塚は「力をいただいたのはこちらの方」と返答。「あの日、テレビ見ながら『降ろしているんじゃねぇよ、船から』と酒飲みながら思っていた自分が恥ずかしいなと」と率直に語り、「この作品をやらなかったら、見えないところで名もなき人が世界を支えていることをうっかり忘れたまま前に進んでいたと思います。この映画に参加できて、心から幸せですし、誇りに思っています」と力説。「取り戻せない大切な人、帰ってこない時間を、前に進む力にできるきっかけになると確信しておりますので、皆さんの力を借りられたらと思っています」と伝えた。
イベントには、小栗、窪塚のほか、松坂桃李、池松壮亮、森七菜、桜井ユキ、関根光才監督、増本淳プロデューサーが登壇した。
■近藤久禎氏(医師/DMAT事務局次長)から窪塚洋介
窪塚さん、皆様、無事初日を迎えられたこと、お慶び申し上げます。
撮影を見に伺った際は、能登地震の対応のさなかで体も頭も疲れていたのですが、真剣なお芝居の姿に勇気づけられ、戦い続ける勇気をいただけたことを今でも覚えています。
仙道は私のキャラとは必ずしも同一ではありませんが、窪塚さんには、福島の悔恨を経て抱いた我々の想い、災害支援活動で最も大切なのは、
放射線や感染など目の前の一つのリスクを避けることではなく、命を救うことだけでなく、悲劇を減らし、各々の方が思い描いておられた人生、幸せを守ること、これを伝えていただけました。
本当にありがとうございました。