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全日本空輸(ANA)は6月13日、機内Wi-Fiサービスを拡充し、国内線と国際線の全クラスでYouTubeなどのネット動画も視聴可能になると発表した。国内線では同日から通信帯域を大幅に拡張し、ストリーミング配信への対応を始めた。国際線でも順次改修を進め、30年末までに8割超の機体で「全クラス無料・動画対応」の高速インターネット環境を整えるという。
対象は、「Dash 8-400」(プロペラ機)を除く国内線機体で、国際線と併用している「A320neo」も含まれる。ただし、「A320neo」は国際線として運航する場合は対象外となる。
国際線では、まず8月から、サービスを一時休止していた米ボーイングの「Boeing 767-300ER」で順次対応する。同機体は改修を経て、衛星通信サービスを手掛ける米Viasat製の最新インターネット機器を搭載。全クラスでストリーミング対応の無料Wi-Fiが利用可能となる。今後導入する国際線の新造機や、他の既存機体についても順次改修を進め、対象を広げていくという。
ANAはWi-Fi環境の整備を段階的に進めており、24年8月には国際線ビジネスクラスでWi-Fiを無料化。同年10月にはプレミアムエコノミー・エコノミークラスでも無料提供を始めていた。
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なお、スマートフォンやタブレットでの視聴環境が整うことから、個人モニターのない国内線機体で提供していた機内オーディオ番組などのサービスは、6月末をもって終了する。
日本航空(JAL)も24年10月から、国内線の機内Wi-Fiで動画視聴に対応。国際線ではファーストクラス・ビジネスクラスで時間制限なく、プレミアムエコノミー・エコノミークラスで1時間までWi-Fiを無料提供しているが、動画視聴は対象外とされている。
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