
特に傑出した舞台・人を、今回も一部受賞コメント動画付きでご紹介します!(同時受賞は五十音順に掲載)
【作品賞】『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』
スリリングな筋立てに魅力的なキャラクターたち、そして力強いメッセージが備わった荒木飛呂彦さんの原作漫画を、舞台芸術の粋を集めてミュージカル化。溢れる創造性と生身の人間たちの気迫のこもった表現で圧倒的な魅力を放ったのが『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』です。
19世紀後半の英国を舞台に描かれるのは、高潔な貴族ジョースター卿に育てられた実子ジョナサン・ジョースター(愛称=ジョジョ)と養子ディオの、数奇な運命。ジョースター家の乗っ取りを阻まれたディオは、〈謎の石仮面〉をつけて不死身となり、邪悪な帝国を築きます。
ジョジョは師ツェペリに“波紋法”を学び、信念をもってディオに立ち向かいますが……。

原作のディテールやエピソードを慎重に取捨選択しながら、脚本(元吉庸泰さん)は登場人物の一人による “回想”という入れ子構造で、少年たちの生きざまをテンポよく描写。劇中、中世の騎士の逸話を繰り返すことで“ジョジョ”とディオの対照的な人生観を強調し、“人はどう生きるべきか”を問い掛けます。
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振付・演出の長谷川寧さんは近年、舞台で多用される映像技術「プロジェクション・マッピング」を取り入れつつも、アナログな表現を重視。
ジョジョの愛犬の登場シーンではパペットが活躍、ツェペリが波紋法を伝授するナンバーでは、波紋になりきったアンサンブルの息のあった動きが1つの見どころとなっており、生身の人間の力を信じる原作の精神に呼応した表現となっています。
キャラクターの芯を捉えたキャストの、熱量の高い演技も出色。ジョジョ役(ダブルキャスト)の松下優也さん、有澤樟太郎さんは、心優しき少年が傷つきながら成長していく過程を丁寧に描きつつ、松下さんは胸のすくような自在の歌声、有澤さんは徐々に深みを増していく歌唱で魅了。
対するディオ役の宮野真守さんは、野望のために“人間であること”を捨てるダークな役柄を、ロックスターさながらの華々しさと共に、凄まじいエネルギーで体現しています。
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壮絶な物語を語り終えたスピードワゴンが闇の中に消え、コーラスから楽器の音色が抜けてアカペラとなり、ついには場内が静寂に包まれる幕切れ。カーテンコールが始まるまでの10秒ほどの間、深い余韻を残すこの“無音”にも、こだわりが感じられる舞台です。
【再演賞】劇団四季『ふたりのロッテ』

家族皆で楽しめるだけでなく、子どもたちに“初めての観劇体験”を提供し、未来の観客を育てる役割も担うファミリー・ミュージカル。分かりやすければいいというわけではなく、何をどう伝えるのか、相手が子どもだからこそ明確なビジョンを持ち、練り上げられた佳作も少なからず存在し、注目に値します。
2024年に上演された珠玉のファミリー・ミュージカルの代表作といえるのが『ふたりのロッテ』。劇団四季がドイツ人作家・ケストナーの児童文学を舞台化して1971年に初演、以来ブラッシュアップを重ねてきた作品です。
舞台はオーストリアのザルツブルク。サマーキャンプで出会ったルイーゼとロッテは、互いに顔だちが似ているだけでなく、誕生日や生まれた場所も同じことに気付きます。
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風光明媚な湖のほとりで、サマーキャンプが楽しみでならない少女たちが歌い踊る、解放感いっぱいの冒頭ナンバー。
以降、双子たちの父とちゃっかり者のお手伝いのコミカルなやりとり、おてんばのルイーゼとおとなしいロッテが入れ替わることで起こる騒動など、明るく、楽しい場面が続き、客席では子供たちの笑い声もしばしば起こります。
しかし父が再婚しようとしている女性がことさら“怖い存在”に見えるくだりでは、ドラマティックなダンスを通して子どもの感受性の鋭さが示唆され、はっとさせられる大人もいることでしょう。

双子たちが入れ替わっていたことを知った両親に、2人が切々と「もしもみんなが一緒に暮らせたら お誕生日に何もいらない」と訴えるクライマックスでは、いずみたくさんによる優しく、親しみやすいメロディ、俳優たちの無心の演技も手伝って、少女たちの“家族”への思いの強さ、純粋さに胸打たれ、鼻をすする音も方々から聞こえてきます。
原作者のケストナーは、ナチスから迫害された平和主義者。2つの国の少女たちが集い、無知による警戒から、互いを理解し友好へと転じるストーリーからは、ケストナーの平和への願いがうかがえ、親子で“今、世界で起こっていること”に思いを馳せるきっかけにもなるかもしれません。
どの1音も聞き逃す心配のない、劇団四季ならではの明瞭な台詞(せりふ)術も魅力。生まれて初めての観劇にも、二世代・三世代での観劇にもふさわしい舞台といえるでしょう。(2025年6月現在、全国公演中)
【スタッフ賞】アンジェラ・アキ(『この世界の片隅に』作曲)、下田昌克(音楽劇『死んだかいぞく』美術・衣裳・小道具デザイン)

第二次大戦下、呉市の青年・周作のもとに嫁いだ主人公すずが、夫や周囲の人々と助け合い、過酷な日々を生き抜こうとする。こうの史代さんの人気漫画を舞台化したミュージカルで、音楽を手掛けたのがシンガーソングライターのアンジェラ・アキさんです。

アメリカでミュージカルの作曲を学んだアンジェラさんの楽曲は、穏やかなピアノの音色と共にすずが歌い始め、観客をすっと作品世界にいざなう冒頭の「この世界のあちこちに」に始まり、メロディアスかつ親しみやすいものばかり。
周作がすずをデートに誘うデュエット「醒めない夢」では、2人のときめきが東洋的な旋律で表現され、“日本のミュージカルらしさ”もうかがえます。
随所に当時の日本の流行歌や民謡も取り入れられており、リサーチを重ね、本作にふさわしいサウンドが慎重に構築されたのであろうことは想像にかたくありません。今後の創作にも期待したい、新たなミュージカル作曲家の誕生です。

いばってばかりの海賊が、腹を刺され、海に投げ出された。海の生き物たちが次々と現れ、海賊の身に着けているものや体の一部を、次々と奪ってゆく。ゆっくりと海の底へと沈みながら、海賊がたどりつく境地とは……。
命の儚(はかな)さ、自然界の生命の環を、詩的なことばと美しいイラストで描いた下田昌克さんの絵本を、彩の国さいたま芸術劇場が“大人から子どもまで楽しめる音楽劇”として舞台化。
脚本・演出のノゾエ征爾さんによって海賊が自分の人生を振り返る描写が書き加えられた物語は、ヴィジュアル全般(舞台美術・衣裳・小道具デザイン)を絵本の作者、下田昌克さんが担うことで違和感なく立体化されています。

田中馨さんによるナレーション調の楽曲を東郷清丸さんが絶妙の浮遊感で歌い上げるなか、舞台上に並べられた、タイトルを構成する巨大なひらがなブロックは、劇中、さまざまな大道具・小道具に活用。
絵本から飛び出したような“再現性”と“舞台ならではの表現”が考慮された海の生き物たちも、カラフルにステージ上を行き交い、俳優たちと競演します。イマジネーションを刺激する舞台に、子どもたちは飽きる間もなく見入り、大人たちは“死”から“生命の誕生“へと逆行してゆく物語を、しみじみと鑑賞。再演が期待される舞台です。
【主演俳優賞】ソニン(『ラフヘスト〜残されたもの』)、山本耕史(『RENT』)

美術評論家、画家として二十世紀に活躍したキム・ヒャンアンが、死を前にして自分の人生を振り返る……。
現在から過去へと少しずつ遡りながら2人目の夫ファンギとの日々を回想しつつ、若き日の彼女が詩人イ・サンと出会い、死別するまでの記憶を随所に織り込んだ韓国ミュージカル『ラフヘスト〜残されたもの』。
2つの時間軸をクロスさせながらじっくりと1人の女性の人生を浮かび上がらせる本作で、80代から20代まで遡ってゆくヒャンアンを演じたのがソニンさんです(ヒャンアンを名乗る以前の、若き日の彼女=トンリム役は、山口乃々華さん)。
終始、知的なオーラを纏(まと)いつつ、老境における達観、(夫を失っての)空虚感、(夫のためにパリに乗り込む)献身と行動力、2度目の恋へのときめきと戸惑い……と、折々のヒャンアンを丁寧に表現したソニンさん。
本作で初めて訳詞も手掛け、自ら吟味しつくした言葉で歌っていることも手伝ってか、内面から溢れ出てくるような歌唱も印象的。一瞬一瞬をいとおしむような繊細な演技は、過去の自分を信じ、抱きしめることで輝きに包まれたヒャンアンの人生にふさわしく、劇場空間に深い感慨をもたらしました。

20世紀末のNYを舞台に、家賃にさえ困窮する若者たちが“未来でも過去でもない、今”を懸命に生きる姿を描くロック・ミュージカル『RENT』。海外からのツアー版ではなく、スタッフやキャストを一から契約しカンパニーを形成するという画期的な日米合作公演で、映像作家志望のマーク役を演じたのが山本耕史さんです。
日本語版初演(1998年)のマークとして知られ、今回、同役に26年ぶりに対峙(たいじ)した山本さん。英語で演じるマーク役は初めてながら、癖のない英語でテンポよく運ぶ台詞と表情豊かな歌声、そして実年齢を忘れさせるしなやかな身のこなしで、“傍観者でしかない自分”にいらだつ青年を生き生きと体現。
また仲間たちを見守る姿が控えめながらも温かく、改めて本作がマークの視線を通した“かけがえのない人々”の物語であることが再確認されます。
かつて日本での『RENT』上演の歴史を切り拓き、今回は本作を通して日本のミュージカルの新たな1ページを刻んだ山本さん。チャレンジャーであり続ける彼の今後も注目されます。
【助演俳優賞】音月桂(『この世界の片隅に』)、木下晴香(『ファンレター』)、佐久間仁(劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』)、畠中洋『鉄鼠の檻』

第二次大戦下の広島県・呉市で、過酷な日々を生きる市井の人々を描いた『この世界の片隅に』。主人公・すずの小姑にあたり、夫が病死したため長女・晴美と共に実家で暮らす黒村径子を演じたのが、音月桂さんです。
元・職業婦人のしっかり者で、夫の両親に引き取られた長男を思いながらも、気丈にふるまう径子。そんな彼女がさらなる悲劇に見舞われ、責任を感じるすずをドラマティックなナンバー「自由の色」で逆に鼓舞するシーンが鮮烈です。
悲しみ、怒り、後悔、絶望……さまざまな感情に襲われながらも、人生を精いっぱい生き切ろうとする径子の決意。
おそらく戦中戦後の日本の各地に充満していたであろう思いを、音月さんが渾身(こんしん)の歌声を通して、観る者に届けました。

1930年代の京城。文学青年セフンは憧れの作家ヘジンが、ヒカルという日本人からのファンレターにとりつかれていることを知る。ヘジンはヒカルを女性と思い込み、愛するようにさえなっていた。実はその手紙は自分が偽名で書いたものだと言い出せないセフンは、ヒカルとして手紙を送り続けるが……。
日韓併合時代の重い空気感の中で生まれた、孤独な魂の交流を描く韓国ミュージカル『ファンレター』でヒカルを演じたのが、木下晴香さんです。はじめはボーイッシュな姿で現れるも、ヘジンの期待に応えるため、ドレス姿に変化。
そしていつしかセフンの想像から飛び出し、悪魔的な暴走を始める……という役どころを、木下さんは“(ヘジンにとっての)確かな存在”を感じさせる佇まいと、落ち着いたトーンの中に艶が覗(のぞ)く台詞、歌声で造型。
時に甘美で、時に残酷でもある人間の“イマジネーション”を、見事に体現しおおせました。

キリスト最後の7日間を描いたロック・オペラ『ジーザス・クライスト=スーパースター』で、イスカリオテのユダを演じた佐久間仁さん。
若き日のアンドリュー・ロイド=ウェバーがその音楽的ボキャブラリーを駆使して書き上げたエネルギッシュな楽曲ゆえに、音楽主導のイメージが強い本作ですが、佐久間さんユダはストレート・プレイさながらに、歌詞の1つひとつをつぶだてて発します。
「ゆきすぎはよくないぞ」とジーザスに警告するが聞き届けられず、苦渋の選択を下すも煩悶(はんもん)、裏切りという役目を与えた神に「なぜだ」と叫び死んでいく。それぞれの場面で思いの丈を発し続けても、何も返ってこないユダの苦しみが、佐久間さんの、言葉を前面に出した歌唱によって際立ちます。
作詞家ティム・ライスが創作時に意図した、2000年間にわたり裏切者と呼ばれ続けてきた人物を捉え直す試みを、鮮やかに実現した演技といえるでしょう。
京極夏彦さんのベストセラー「百鬼夜行」シリーズの(『魍魎の匣』に続く)ミュージカル化第二弾『鉄鼠の檻』。
昭和28年、憑き物落としの“京極堂”こと中禅寺秋彦が禅僧連続殺人事件に挑むなかで、禅寺の近くに住む仁秀を演じたのが畠中洋さんです。
箱根の山中で身寄りをなくした子どもを育て、ひっそりと生きてきた老人。ぼろぼろの作務衣のようなものをまとっており、もはや人間の欲などとは無縁に生きていると思いきや、あることがきっかけで凄まじい妄執を露呈します。
誰よりも人間くさく、同時に人間を超越したようなキャラクターを、畠中さんは時に不気味に、時に生々しく表現。
まさに怪演と呼ぶにふさわしい演技が、作品に奥行きを与えました。
【ベスト・フレンズ賞】樋口麻美&吉沢梨絵(『You Know Me〜あなたとの旅』)

昭和から令和にかけて、性格は正反対ながら互いを理解し、支え合った2人の女性を描く『You Know Me〜あなたとの旅』。脚本家・高橋亜子さんの母の実話がベースとなった新作ミュージカルで、菜々子と百合絵の高校生から晩年までを演じたのが、樋口麻美さんと吉沢梨絵さんです。
“普通の主婦”が必ずしも自由に生きられたわけではない時代に、活発な百合絵に触発され、2人旅という小さな冒険を楽しみ、その資金を稼ごうと日常も変化してゆく菜々子。同時期に劇団四季で活躍した樋口さんと吉沢さんが、ナチュラルに長年の信頼関係を醸し出します。
永遠と思われた2人の時間はあることで終わりを告げますが、1枚のはがきが残された1人を励まし……。
クライマックスは2人が終盤で歌う「あなたとの旅」。互いの存在のありがたさ、かけがえのなさを噛みしめる2人の歌唱に、さらに幕切れの決意のソロ・ナンバーに、場内には静かに共感の輪が広がりました。
【新星賞】小野塚勇人(『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』)、加藤梨里香(『BEASTARS』『レ・ミゼラブル』)、山崎大輝(『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』)

小学1年生の時に出会い、無二の親友となったアルヴィンが亡くなり、弔辞を読むために帰郷した作家トーマス。喪失感の中で前に進めなくなった彼の前に、突然亡くなったはずのアルヴィンがあらわれ、書棚へといざなう。そこには二人のこれまでの“ストーリー”が並び、アルヴィンが一冊ずつ選び、語り始めると……。

“日本のミュージカル界の未来を託したい若手”を紹介する【新星賞】で今回、まずフォーカスするのが、2人ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』(2009年ブロードウェイ初演)の3度目の日本公演で、清新なアルヴィン&トーマスを演じた山崎大輝さん、小野塚勇人さんです。

ナイーブさと大胆さを兼ね備えた山崎さん、硬派な中に色気と人間味の漂う小野塚さんと、持ち味の異なる2人がそれぞれのカラーを活かしつつ、110分ノンストップで2人の幼少期から青年期までの“ストーリー”を再現。
台詞、美しいハーモニー、また時には身体表現を交え、繊細かつエネルギッシュに、トーマスがアルヴィンを語る言葉を取り戻すまでを演じ切りました。
これまでにもそれぞれに、さまざまな作品を経験している山崎さん、小野塚さん。本作で大きな手ごたえを得たという2人の今後の活躍、そしていつか組まれるかもしれない再タッグが期待されます。

肉食獣と草食獣が共存する「チェリートン学園」を舞台に、種を超えた理解が成立するのかを問うリーディング・ミュージカル『BEASTARS』(原作・板垣巴留さん)では、生まれながらに弱く、いじめを受け、痛みと虚しさを感じているドワーフウサギのハルを台詞と歌唱で表現。
内気で不器用なハイイロオオカミのレゴシと出会い、揺れる心を時にリリカル、時に赤裸々に描き出しました。

一方、2度目の挑戦となった『レ・ミゼラブル』では、作品の“光”であり“希望の象徴”であるコゼット役。マリウスと恋に落ち、ときめきを語るくだりがひときわみずみずしく、また壮大な命のリレーの物語ともいえる本作の終幕では、ジャン・バルジャンや亡き人々にバトンを渡され、前を向く(客席を見る)姿に思いが溢れます。
この後も大作への出演が続き、これまでの蓄積が一気に花開きつつある彼女の“これから”が見逃せません。
【アンサンブル賞】わらび座『ジャングル大帝レオ』『青春するべ!』

秋田県に劇場を中心としたアート・ヴィレッジを擁し、日本各地の民俗芸能をリサーチ、アレンジして上演する一方で、数々のオリジナル・ミュージカルを発信してきた“わらび座”。年間ステージ600回を数える劇団の舞台は、個々のスキルのみならず、ステージ上にみなぎる“互いへの信頼感”が魅力です。
手塚治虫さんの名作漫画を舞台化した新作ミュージカル『ジャングル大帝レオ』は、特に2幕冒頭が見どころ。出演者たちが和太鼓とアフリカン・リズムを掛け合わせ、息の合った演奏と踊りで観客を魅了します。

一方、実在する高校民謡部への取材をベースとしたフィクションで、部活に情熱を燃やす高校生たちのひたむきな姿が胸を打つ『青春するべ!』では、若手俳優4人が複数の役を担当。
部活仲間に父親、祖母……と達者に演じ分ける彼らの間にも、阿吽(あうん)の呼吸が見て取れます。彼ら自身の“絆”が作品内容とリンクし、学校鑑賞で初めて観劇体験をした学生たちからも、感動の声が聞かれる舞台となりました。
(文:松島 まり乃(ミュージカルガイド))