小栗旬(42)が13日、都内で行われた主演映画「フロントライン」(関根光才監督、25年6月公開)初日舞台あいさつで目を潤ませた。20年2月に日本で初の新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」に駆けつけた、厚生労働省の災害医療派遣チームDMAT(ディーマット)の指揮官を演じた。
モデルの医師から手紙が届き「小栗DMATが、改めて本当の『勇気』を呼び戻してくれました。再び危機に直面した時に、大切な仲間と逃げずに最善を模索しようと思います」と感謝された。松坂桃李(36)が演じた厚生労働省の役人のモデルからは「この映画から力をもらいました」、池松壮亮(34)が演じたDMAT隊員のモデルの医師からも「戦った全ての医療従事者たちに光を当ててくださった」と感謝の手紙が寄せられた。その1つ、1つに小栗はうなずいた。涙が浮かんだ瞳を上に向けた。
そんな小栗を支えたのは、自ら直々にオファーし26年ぶりの共演が実現した窪塚洋介(46)だった。劇中で盟友を演じた窪塚に背中をさすられ、前を向けた。窪塚が「あの日、テレビを見ながら、感染した人を(船から)降ろしてるんじゃねーよと、酒飲みながら思っていた自分が、本当に恥ずかしい。名もなき人が世界を支え、回していたと忘れたまま前に進んでいたかなと思う。旬に呼んでもらい、参加でき、幸せだし誇り」と口にすると、小栗は笑みを浮かべた。そして「医療もの、コロナ…と敬遠する人もいると思うが、勇気をもらえる。明日からの生活の色が変わる映画体験ができる」と胸を張った。
【村上幸将】
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