“コンセント付近のホコリ”が火災の原因に…梅雨の時期に気を付けたい「トラッキング現象による火災」防ぐためのポイントを解説

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2025年06月15日 06:10  TOKYO FM +

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“コンセント付近のホコリ”が火災の原因に…梅雨の時期に気を付けたい「トラッキング現象による火災」防ぐためのポイントを解説
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。今回の放送では、梅雨の時期に気を付けたい「トラッキング火災」について取り上げました。


※写真はイメージです



まもなく梅雨の季節がやってきます。梅雨は気象災害が多いシーズンで、1年〜2年に1回のペースで大雨による災害が発生しています。特に梅雨に多い気象災害として挙げられるのは、集中豪雨による河川の氾濫や浸水、土砂災害です。梅雨を迎える前に、ハザードマップや避難経路の確認、非常用持ち出し袋のチェックなどを今一度しておきましょう。

そして、この時期に注意したいのは「トラッキング現象による火災」です。トラッキング火災とは、家庭のコンセントが火元となって発生する火事のことで、コンセントとプラグのあいだに溜まったホコリが空気中の湿気を吸収して電気が流れやすくなり、それが原因で発火してしまいます。この現象をトラッキング現象と呼びます。

家庭のコンセントが下記のような状況になっていたら注意が必要です。

・コンセントを掃除していない。
・タコ足配線を利用している。
・電源コードをねじれたまま使用している。
・電源コードを束ねて使用している。
・古い電源タップやコードを使っている。
・使っていない機器でもコンセントをさしたままにしている。
・使わないコンセントの穴をふさがず開けたままにしている。
・電源プラグの差し込みが甘い、緩んだ状態で使用している。

では、トラッキング現象による火災を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか? 主な対策として、

・こまめに掃除する。
・使用していないコンセントはキャップで蓋をする。
・古い電源コードや電源タップは定期的に交換する。
・電源コードを束ねて使用しない。
・使用していない機器は電源を切る。

などが挙げられます。このなかで特に伝えたいことが2つあります。

【使用していないコンセントはキャップで蓋をする】

コンセントを塞ぐ専用のキャップが市販されています。キャップをすることで、コンセント内部の金属の劣化を防ぐ効果が期待できます。

【使用していない機器は電源を切る】

電源タップにONとOFFができるスイッチ付きの製品があります。機器を使用していなくても、電源プラグをさしているとトラッキング火災が起こる可能性があります。電源タップのスイッチをOFFにすることで、コンセントの根本からの電力供給を停止して、トラッキング火災を防止することができます。

とはいえ、電源タップのスイッチをOFFにしても、ホコリが溜まっていては意味がありません。日常的に使用しない機器であれば、電源プラグを抜いてこまめに掃除したり、キャップで蓋をするなどして、ホコリが溜まらないようにしましょう。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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