フランス自動車大手ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)=2月4日、パリ(AFP時事) 【パリ時事】フランス自動車大手ルノーは15日、提携先の日産自動車との資本関係見直しなどに尽力したルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が7月15日付で退任すると発表した。ルノー取締役会は後任選定の手続きを始めた。
デメオ氏はイタリア出身で、2020年7月に就任。5年にわたり、車種の多様化や高級車市場への進出、電気自動車(EV)新会社の設立などを通じ、ルノーの経営立て直しに取り組んだ。
仏紙フィガロによると、デメオ氏はグッチ、イヴ・サンローランなどの高級ブランドを擁する仏ケリングの次期CEOに就任する。
日産との提携見直しでは、ルノーの出資比率を43%から引き下げ、互いの株式を15%ずつ保有する対等な関係とすることで23年に合意した。
デメオ氏は声明で「われわれは、多くの者が不可能と考えたことを成し遂げた」とし、「バトンを(後任に)渡す時が来た」と述べた。