画像提供:マイナビニュースくふう生活者総合研究所は6月13日、「随意契約による政府備蓄米の購入」についての調査結果を発表した。調査は2025年6月9日〜11日、生活者10,062名を対象にインターネットで行われた。
○政府備蓄米の購入意向は64.3%
2025年5月末からの随意契約による政府備蓄米の販売について、調査を行った6月9日〜11日時点で「購入した」と回答した人は5.5%に留まった。「購入した」「購入したい」を合わせた購入意向がある人は64.3%、一方35.7%が「購入しない・興味がない」と回答した。「購入したいが手に入らない」(27.3%)、「購入したいが買いに行けていない」(31.5%)を合わせた58.8%が「購入意向はあるがまだ手に入れていない」ことがわかる。
○政府備蓄米を「購入した」「購入したい」理由
政府備蓄米を「購入した」「購入したい」と回答した人からは、「安いから」(74.4%)という理由が圧倒的に多く挙がった。
一方、「購入しない・興味がない」と回答した人の理由は「味や品質が気になる」(44.1%)が最も多く、「他に米の確保手段がある」(28.1%)、「充分な米を確保している」(22.7%)など米に困っていないという理由、「様子を見たい」(22.9%)などが上位に挙がった。
○政府備蓄米を購入した場所
実際に政府備蓄米を購入した548人に、購入場所を尋ねたところ、「スーパーマーケット」(50.9%)が最も多く、ECサイト(36.7%)が続いた。
○「古古米」を購入した人が6割以上
購入した政府備蓄米の収穫年度は「令和4年(2022年)産」の「古古米」(65.0%)が大半という結果になった。
○味や品質について約8割が「満足している」
購入した政府備蓄米は「まだ食べていない」と回答した人が42.0%を占めた。すでに食べた人を対象に味や品質についてたずねたところ、「非常に満足」(23.0%)、「まあ満足」(58.2%)を合わせた約8割が満足していることがわかった。
○政府備蓄米について知りたいこと
政府備蓄米について知りたい情報をたずねたところ、「販売場所・在庫状況」を挙げる人が最も多く(56.8%)、次いで「味・食感」(30.5%)、「価格の妥当性」(30.3%)が並んだ。
品質についての情報を求める声が挙がる一方、「おいしく食べられる調理方法」(24.2%)、「保存のコツ」(19.0%)など購入した備蓄米をおいしく食べる方法も求められている。
○米の妥当な価格
政府備蓄米に限らず、米はいくらで購入できるのが妥当だと思うかをたずねたところ、最も多い価格帯は「2000円〜2500円未満」(24.3%)で、僅差で「2500円〜3000円未満」(23.9%)、「1500円〜2000円未満」(23.6%)が並んだ。農林水産省が発表した5月26日週のスーパーでの米の小売価格は4223円/5kgであり、その半額程度で購入できることを望む人が多いことがわかる。
ただし、とにかく安く買いたいという意見ばかりではなく、「農家のメリットを長い目で考えた価格設定にしてほしい。汗水たらしてお米を作っても安すぎるのは困る」(30代女性)、「米農家の収入が増える価格設定であって欲しい」(50代男性)、「農家は頑張っているし、足りなければ米の価格が上がるのは仕方ない」(50代女性)など、生産者を案じるコメントも多く寄せられた。(Yumi's life)