自動車の組立ラインで作業する人たち=5月20日、中国・重慶(EPA時事) 【北京時事】中国国家統計局が16日発表した5月の鉱工業生産は前年同月比5.8%増加した。伸び率は2カ月連続で鈍化し、前月実績を0.3ポイント下回る水準。トランプ米政権との貿易戦争が生産の重しになった。
米中両国は4月、高関税をかけ合う貿易戦争をエスカレートさせた。輸出が冷え込むとの見方が広がり、生産調整が拡大。5月には高関税の見直しで合意したものの、先行き不透明感は根強かった。民営企業の減速が目立った。
一方、小売売上高は6.4%増と、前月の5.1%増から拡大した。家電や自動車に対する政府の買い替え支援策が寄与したほか、労働節(メーデー)連休に旅行関連消費が活発だった影響もあったようだ。