藤井直樹&岡崎彪太郎、平和への思いを語る

0

2025年06月16日 12:58  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

平和への思いを語った(左から)岡崎彪太郎、藤井直樹(C)ORICON NewS inc.
 俳優の藤井直樹、岡崎彪太郎(※崎=たつさき)が16日、都内で行われた舞台『あの夏、君と出会えて〜幻の甲子園で見た景色〜』の取材会に参加した。

【集合カット】みんなで決めポーズ!笑顔で写真に応じた岡崎彪太郎&藤井直樹

 同作は、令和7年の現代から、太平洋戦争中の昭和17年にタイムスリップした青年が、当時の球児たちと共に苦境を乗り越えながら“幻の甲子園”出場を目指す姿を描く。現代の大学生・森下令児を藤井、戦時中の高校球児・津田昭夫を岡崎が演じる。

 出演が決まった際を振り返ると藤井は「マネージャーさんから『これが決まりました』と最初に来て。本当に僕に来たものなのかなと、ちょっとびっくりしたのが最初の印象でした。台本読んだりして、少しずつ実感がわいてきたところです。けいこに関しては、まず僕は野球経験がない。一応、元エースの役なので気合を入れて野球練習の方から頑張っていきたいなと思っております」と決意を新たにした。

 岡崎は「決まってからお話を聞きまして。その時は髪がすごく長かったんですけど、切ることも決まっていて。それにすごく戸惑いというか…。野球もやったことないですし、どうしたらいいんだろうと思ったんですけど、実際に髪を切ってみてポスター撮影もさせてもらって、意外と雰囲気あるんじゃないかなと個人的に思っていて。テニスもやっていたんで、ノウハウが使える場面が出てきたらいいなと考えながら演じさせていただいたら」と話し、髪型の反響については「両親から『小中学校に戻ったみたいだね』と言われました。こういうきっかけがないとしない髪型なので楽しめると思います」とにこやかに語った。

 戦後80年の今年。この舞台をやる意味、平和への思いを問われると、藤井は「僕もそうですけど、生まれた時にはもうすでに平和な国、平和な日本で育っている。戦争は昔の話、というくらい幸せな中で育ってこられた。その中で80年経ったけど、そういう時代があったことは絶対に忘れてはいけないことだと思います。経験してはいないんですけれども、それをどんどん伝えていく、そんな存在になれたらいいのかなと思ってます。別の作品ではありますけれども、僕たちが舞台をやっていた作品の中でも戦争の恐ろしさを伝える場面もやらせていただいたりもしていた。今、平和な日本ですけれども戦争の恐ろしさを伝えていければいいなと思っております」と思いを語った。

 岡崎は「僕は小学校6年生の時、修学旅行でリニューアル前の平和記念資料館に行きまして、その時に見た資料がすごく衝撃的で。現実でこんなことが本当にありえたのかな、と衝撃を受けたんです。その翌年ぐらいに戦争を経験したおじいさんが亡くなって。その話を実際に聞けなかったことにすごく後悔していて。そういう経験があったからこそのこともあると思います。この作品はコロナ禍とリンクしたような感じで、すごく感情移入しやすい作品なので、そういうことをきっかけに、今の若い方たちに戦争のことを知っていただけたらなと思ってます」と思いをつむいでいた。

 この日は前島亜美、宮地真緒、永井大、演出の木村弥寿彦氏も参加した。

 8月23日から31日まで東京・サンシャイン劇場、9月6日から14日まで大阪・大阪松竹座ほかで上演される。

■ストーリー
元高校球児で大学4年生の森下令児(藤井)は、東京の野球名門校・江戸川実業のエースだったが、憧れていた甲子園はコロナ禍で中止となり、夢は途絶えていた。人生の大きな目標を見失い、就職にも思い悩んでいた令児は、同級生で恋人の菊地礼子(前島)と一緒に過ごしていた令和7年のある日、突然太平洋戦争真っただ中の昭和17年の東京へタイムスリップしてしまう。立ち尽くす令児が、転がってきた野球ボールを思わず剛速球で投げ返すと、その球を受け取ったのは当時の江戸川実業野球部主将の津田昭夫(岡崎)だった。その腕を見込んだ昭夫は令児の野球部入部を条件に、生活の面倒をみることに。監督・山本浩一(永井)の指導、野球部を応援する教員・高柳節子(宮地)の励ましのもと、彼らは共に練習を始めるが…。

    ニュース設定