2025年F1第10戦カナダGP ルイス・ハミルトン(フェラーリ) 2025年F1第10戦カナダGPの決勝レースで6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位〜10位のドライバーはルイス・ハミルトン(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、エステバン・オコン(ハース)、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)だ。
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)決勝=10位(69周/70周)16番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム
「今日は少なくとも1ポイントを獲ることができてよかった。でも、問題を抱えながらレースを走っていたので、まともに戦うことができず、かなりフラストレーションが溜まっている」
「完走してポイントを守るために僕たちはいい仕事をしたけれど、チームとして、こういう状況は避ける必要がある」
「今週末は何らかの理由で自分たちのポテンシャルを最大限に発揮できなかった。このような混戦では、それが明らかに最終的な結果に影響してしまう。2週間後のヨーロッパラウンドでまた頑張るつもりだ」
■エステバン・オコン(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=9位(69周/70周)14番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム
「チームが今週末に成し遂げたすべての作業に満足している。自分たちの可能性を最大限に引き出した。レース前には僕たちの戦略の方が優れていると断言することはできなかったが、今日はリスクを取ったことが功を奏した。クリアエアの中で良いラップを重ねることができたことが重要であり、これによって多くのマシンをオーバーカットすることに成功したんだ」
「その後はマシンを着実にフィニッシュまで持っていった。200戦目の記念すべきレースで結果を出すことができ、チームにとって良い報酬になった。こうした機会は毎回あるわけではないので、それをしっかりとものにすることが重要だ」
■ニコ・ヒュルケンベルグ(ステークF1チーム・キック・ザウバー)決勝=8位(70周/70周)11番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今日の結果にはとても満足している。再び力強いレースができ、ポイントを加算できたのはうれしいことだ。トラブルを避けながら走行し、ターン8でフランコ(・コラピント/アルピーヌ)とアレックス(・アルボン/ウイリアムズ)がバトルしていた隙を突き、ターン9の立ち上がりでポジションを上げることができた。そこからはタイヤマネジメントと一定のペースを維持することに集中し、クリーンなレース運びを確実に実行した」
「異なる性質のふたつのサーキットで競争力あるペースを見せられたという事実は、直近の(スペインでの)アップデートが明確に前進をもたらしたことを示している。特にレースコンディション下でのマシンは、より一貫性があり、バランスも良く、全体的に挙動が予測しやすくなっていた。その安定性こそが、必要な場面でしっかりと攻め込める要因となっている」
■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム)決勝=7位(70周/70周)6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
「マシンには満足できて、良いレースだった。予想どおりタイヤマネジメントは難しかった。レース前から現実的な目標は8位付近だと考えていたし、実際に速いマシンを後ろに抑えきることはできなかった。僕たちの場合、レースペースは予選ほど競争力がないように思える。それは今後に向けて調べるべき課題だ」
「調査の結果次第で何か進展があるかもしれない。この後は、オーストリア、そしてホームレースのシルバーストンを見据えていく」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)決勝=6位(70周/70周)5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
「6位は、今日の状況を考えれば良い結果だ。レース序盤、マシンの感触は良好で、楽観的な見通しを持っていた。でも不運にも早い段階で大きなダメージを負い、多くのダウンフォースを失ってしまった」
「その時点からは、バランスとペースを維持するのが困難となり、ミドルスティントではブレーキの問題も発生し、さらに難しい展開となった」
「まだ目指すべき位置には到達していない。今も、最前線で戦うために必要なステップに完全に集中しており、それがオーストリアに向けた最優先事項だ」
(レース直後のインタビューで語り)「(マシンの損傷は)ひどかった。フロアの前部全体が、右側を中心にほとんど破壊されていた。あのダメージを抱えながらも6位を獲得できたのは本当にありがたいことだ。だからこの結果を受け入れるよ」
「ブレーキがほぼ故障しかけた場面もあった。ペダルがものすごくロングになってしまって、しばらくの間はブレーキを慎重に扱わなければならなかった。その後、レース終盤にはブレーキが戻ってきた。こういった問題を考慮すれば、ポイントを獲得できたことには感謝している」
「ブレーキに関して問題を抱えることがよくある。正直に言えば、僕は今年になるまでこういうブレーキトラブルを経験したことはなかった。おそらくブレーキが過熱したのだと思う。ペダルがとても深くなり、ブレーキを踏んでも止まらず、その後はブレーキを冷却するためにリフト・アンド・コーストを多用しなければならなかった」
[オートスポーツweb 2025年06月17日]