秋本被告側、改めて無罪主張=「利益供与に当たらず」―東京地裁
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2025年06月17日 20:31 時事通信社

洋上風力発電事業を巡り、事業者側から計約7200万円の賄賂を受け取ったなどとして、受託収賄と詐欺の罪に問われた元衆院議員秋本真利被告(49)らの公判が17日、東京地裁(矢野直邦裁判長)で開かれ、被告側の冒頭陳述が行われた。秋本被告の弁護人は、受託収賄罪について改めて無罪を訴えた。
秋本被告側は、検察側が賄賂と指摘する馬の購入代金や預託料について、贈賄罪に問われた「日本風力開発」(東京)元社長、塚脇正幸被告(65)が負担すべきもので、利益の供与に当たらないと主張。塚脇被告が行う馬の繁殖事業で、秋本被告は事務作業などを担い協力する立場だったとして、「利益を供与されていたのは塚脇被告側だ」などと強調した。
賄賂の見返りとされた国会質問についても、「自らの持論に基づいて行った」と反論。塚脇被告の要望とは異なる質問もあるとして、「請託を受けたものではなかった」と述べた。
塚脇被告側の冒頭陳述も行われ、検察側の主張について「全く事実に反する」と無罪を訴えた。
起訴状によると、秋本被告は2019年2月以降、塚脇被告から国会質問を複数回依頼され、23年6月ごろまでに計約7200万円の賄賂を受領。また、知人の会社が申請した国の新型コロナ対策の持続化給付金200万円を不正に受給したとされる。
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