
「運転中、赤信号で止まってたら
子猫が車に 飛びこんできた
そのまま一緒に暮らしてる。」
愛猫との運命的な出会いをつぶやいた飼い主の投稿がX(旧Twitter)で話題になりました。
投稿したのは、兵庫県宝塚市で総合武道・空道の教室を運営している武道家の山田さん(@kudo_ymd)。愛猫のランプくんを保護した当時の写真とともにポストしました。そこに写っていたのは、痩せ細ったランプくんの姿…。車で運転中、赤信号で止まっていたところに突然飛び込んできたのがランプくんだったとか。そんな投稿に興味津々の人たちからたくさんのコメントが寄せられています。
「猫は飼われたい人を自分で選ぶ説を信じてます」
「人生最高の飛び込み営業に遭いましたね」
「真理が飛び込んで来たんですね!」
「猫は飼われたい人を自分で選ぶ説を信じてます」
「まさに運命の出会いですね」
「最後の、山田さんの肩に乗っている時のニャンコの目力が、他の3枚と全く違う。助けてくださって、ありがとうございます」
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多くの人たちの心をわしづかみにした山田さんとランプくんとの出会い。保護時のことや現在のランプくんについて、山田さんに聞きました。
子猫との出会いは7年ほど前…武道家の飼い主「これはもう飼うしかないな」
──ランプくんを保護したのは。
「2018年6月に保護しました。当時は推定で生後3週間ほどだったと思います」
──赤信号で停車中に、子猫のランプくんが飛び込んできたとか。
「その日、交差点の赤信号で車を止めていたところ、右側の路肩でよろよろ歩いている子猫を目にしました。次の瞬間、そのままタイヤの下に消えてしまったんです。慌ててハザードをたいて車を降りると、後ろの車の方が『タイヤの隙間に飛び込んだ!』と教えてくれました。すぐにエンジンを切り、その方と二人で車体をゆすったり、声をかけたりしながら、20分ほどかけてようやく左後輪のあたりから顔を出したところを無事保護しました」
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──とても痩せていましたね…。
「保護直後はとてもおびえた様子で、Xに載せた最初の写真がそのときの姿です。翌朝すぐに病院へ連れて行ったところ、『栄養失調』と診断されました」
──突然のランプくんとの出会い。どう思った?
「正直『これはもう飼うしかないな』と思いました。猫って本当に人を選ぶ生き物だと感じています。私自身、小学生の頃から何度か猫を拾った経験があり、そのたびに『これはきっと選ばれてるんだな』と思うことが多くて。気づけば人生の大半を猫とともに過ごしています」
──そんなランプくんはどんな猫さんに成長しましたか。
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「6月でちょうど7歳になります。ランプはすぐに栄養状態も回復し、元気いっぱいに育ってくれました。非常にやんちゃで、物を壊したり、水をひっくり返したり…でも寝る時は、冬場は体にくっついて、夏は足元で眠る甘えん坊です。これまで何匹か猫を育ててきましたが、ランプは特に人懐っこく、1歳半違いの息子とも仲良しです。私たち家族にとって、かけがえのない存在です」
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飼い主は兵庫・宝塚で空道教室を運営 「空道」とは?
ランプくんと暮らす山田さんは、宝塚市の空道教室で空道を教えているという。空道について話してくれました。
「学生時代から『空道』という武道を学んでいます。空道は、空手の打撃技に加えて、柔道の投げ技・関節技・絞め技も取り入れた総合武道です。私は空手を経て、21歳のときに大学で空道に出会いました。会社員をしながら道場に通い、家族や仲間の支えもあって、2015年には全日本選手権で優勝することができました。
24年1月には、兵庫県宝塚市にて道場を開設しました。故・東孝前塾長の教えを次世代に伝えるべく日々奮闘しています。道場には5歳から70代まで幅広い年齢層の方々が在籍し、それぞれのペースで稽古に励んでいます。強さだけではなく、『周囲の困っている人を助けられるような人間になる』ことを目指す武道として、空道の魅力を発信していきたいと思っています」
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)