フィギュアスケート女子で3月の世界選手権銅メダルの千葉百音(20=木下アカデミー)が18日、拠点の木下アカデミー京都アイスアリーナで練習を公開し、来年2月にミラノ・コルティナ五輪が控える新シーズンのプログラムを発表した。
ショートプログラム(SP)は童謡「さくらさくら」のオーケストラバージョン、フリーは「ロミオとジュリエット」を舞う。両演目の振付師は、SPがアイスダンスで22年北京五輪金メダルのギヨーム・シゼロン氏、フリーが世界的振付師のローリー・ニコル氏。「SPは日本舞踊やいにしえの美のような面もありながら、コンテンポラリーのような独創的な動きがあるので、そこを表現できたらと思う。フリーはクラシカルな音楽で自分の滑りに合っていると思うので、すごく気に入っています」とほほ笑んだ。
生まれ育った仙台から京都に拠点を移して2季目となった今季は、飛躍のシーズンとなった。GPシリーズで2戦連続2位となり、上位6人によるファイナルでは初出場ながら日本勢最上位の銀メダル。2年連続で出場した世界選手権では、自身初の表彰台となる銅メダルをつかんだ。
7月からは3枠をかけた五輪シーズンがスタート。初の代表入りへ向け、有力候補に挙げられるが「世界選手権で3位になったといえど、自分の立ち位置としてはみんなと同じスタートラインに立っているものと考えて頑張っていきたい」と気を引き締める。23年春から指導を受ける浜田美栄コーチからは「五輪にはうまい人が選ばれるのはもちろんだけど、その中でも強い人が選ばれる」という言葉を授けられたといい「強い気持ちで突き進んでいくしかないという所存です」と挑戦者の姿勢を貫く。
来季初戦は8月のサマーカップ(9〜12日、滋賀県立アイスアリーナ)の予定。「1球入魂、1試合、1演技、1振付まで魂を込めて演じて、自分の良いところを存分に出せるようにしたい」と力を込めた。【藤塚大輔】
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