
6月17日(現地時間16日)のサンディエゴ・パドレスとの試合で、663日ぶりにピッチャーとして登板したロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。
復活一球目から157キロをマークし、「二刀流の完全復活も近いのでは」と、平日にもかかわらずネットは大盛り上がり。しかし、大谷が28球を投じた1イニングの中でブーイングが起きる場面があった。
真っ新なマウンドに立った1回表、ノーアウト一塁三塁のピンチで打席に入ったのはパドレスのマニー・マチャド選手。2ストライク2ボールになり、誰もが大谷復帰後“初三振”のシーンを期待するも、4球目に投じたスライダーにマチャドのバットが振られた、ように見えたが、一塁塁審の判定は“ノースイング”。
判定は覆ることなく打席は続行され、犠牲フライによって三塁ランナーのフェルナンド・タティスjr.選手がホームイン。大谷は失点する結果となった。
復帰戦の中継を見ていた視聴者の中には、SNS上で、
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《マチャドに犠牲フライ打たれたが、その前に完全にスウィングで三振だった。》
《めっちゃ振っとるやないかい》
《審判おかしくない??》
《俺の目が悪いのかな》
など、審判員の判断に対して疑問を投げかける声も。
「大谷翔平は判定に不満だった」
さらにロサンゼルスにあるドジャース専門メディア『ドジャース・ネーション』の公式Xもこの騒動に反応。
「マニー・マチャドのチェックスイングがノースイングと判定された後、大谷翔平は不満だった」との言葉とともに、問題になっているプレー場面の動画を投稿している。
一方で、4回裏に3塁まで出塁した大谷と、三塁手のマチャドが会話するシーンも話題になっている。大谷の呼びかけにマチャドがこっそり耳打ちし、笑い合う姿がXに拡散されると、
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《大谷「ねぇ、さっき振ってたでしょ」マチャド「ハーフスイング取られなくて良かったよ。審判が味方してくれたんだ!」こんな会話かな》
《swung 言うてるよね》
《最高の動画やん》
《このやりとりがすごく好き》
《誰か読唇術使って何て言ってるか教えてくださいー!!!》
このスター同士のやり取りにほっこりするファンや、会話内容を推測しては盛り上がるファンで賑わっている。
マチャドが明かした大谷との会話
試合後、マチャドは報道陣の取材に「大谷が“スイングしたのか、してないのか?”と聞いてきたから、“俺が点を入れてやったぜ”と答えたよ」と塁上での会話を明らかにしている。
MLBを取材するスポーツジャーナリストは、大谷の久々となる登板を振り返る。
「きわどい判定でしたが、マチャドと笑顔で会話するシーンを見られてファンのモヤモヤも晴れたのではないでしょうか。約2年ぶりに投手として出場した試合でしたが、いきなり161キロを記録したのは驚きです。徐々にイニング数も増えていくでしょうし、今後の“二刀流”にも期待です」(スポーツジャーナリスト)
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ドジャースの選手として初マウンドに立った大谷。パドレス相手に見事6対3で勝利し、実力とスポーツマンシップとの“二刀流”で観客を魅了する試合になった。