【スケボー】新ルール初代王者の白井空良 ルール変更に「つらい」日本代表コーチは「逆転劇が起こりにくい」

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2025年06月18日 18:12  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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イタリアで開催されたスケートボードの世界最高峰の国際大会「WST WORLD CUP ROME 2025」ストリートで優勝した白井空良(23、ムラサキスポーツ)ら日本選手団が17日、成田空港に帰国した。

男子はオリンピック™2大会代表の白井空良が優勝。2位には昨年の世界選手権を制した佐々木音憧(18)、3位にはパリ五輪代表の小野寺吟雲(15)が続き、日本勢が表彰台を独占。女子は優勝こそオーストラリアのクロエ・コベル(15)に譲ったものの、東京五輪銅メダリストの中山楓奈(20、ムラサキスポーツ)が2位、国際大会初の表彰台となった松本雪聖(13)が3位に入った。男女ともに決勝に進出した8人のうち5人が日本選手となり、今回の大会でも日本の層の厚さを見せつけた。

新ルールについて「(戦い方が)全然違います」

白井は「素直に勝ててうれしいです」と簡潔に心境を語るとこう続けた。「ルールが変わって1回目の大会で、みんながどういう戦い方をすればいいかわからない中で優勝できたのはすごく大きいです。でも、これまでとは違う課題がいろいろ出てきたので、次の大会からこのルールで行くなら大変だと改めて思います」

それは、今大会から適用された新しい形式について。

ストリート競技は、45秒間の「ラン」と、一つのトリックを決める「ベストトリック」を行い、それぞれ100点満点の合計得点を競います。これまではラン2本とベストトリック5本を行い、ベストトリックは最も得点の高い2本が採用されていたが、今大会からはランとベストトリックが3本ずつとなり、ベストトリックは最も得点の高い1本のみが採用される形式に変更されたのだ。

白井はこの新ルール適用について「ラン(の得点)をどれだけ上げられるか」とポイントを語り、「これまではベストトリックを中心に練習をしていましたが、これからはランのことをずっと考えて練習していかないといけません。(戦い方が)全然違いますし、つらいです」と心境を漏らした。日本代表の早川大輔コーチも、ベストトリックの本数が減ったことに対して「逆転劇があまり起こりにくい」と見解を示し、「ランの点数がかなり重要視されます。1本でも多く滑らなければならないというのは、精神的にも肉体的にも非常に過酷にはなりますが、それをこなしていかないと勝てないルールであれば、それができるように強化していくだけです」と話した。

日本選手間での競争が激しさを増す中、新ルール適用下で今後どのように勢力図が推移していくのか注目される。白井をはじめ、今大会のファイナリストたちは、20日から始まる世界最高峰のアクションスポーツの祭典「X GAMES OSAKA 2025」に出場する予定だ。

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