国士舘大生が「TOKYO空き家活用魅力発信プロジェクト」に参加 奥多摩町の空き家のリノベーションデザインを提案

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2025年06月20日 14:20  OVO [オーヴォ]

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国士舘大生が「TOKYO空き家活用魅力発信プロジェクト」に参加 奥多摩町の空き家のリノベーションデザインを提案

 東京都にある約90万戸の空き家の中には、不動産市場で流通せず長期間利用されていないものもあるという。特に西多摩・島しょ地域では活用事例が少ない。こうした状況を打開しようと、東京都が「TOKYO空き家活用魅力発信プロジェクト」を進めている。空き家を地域資源として、リノベーションをして活用し、当該地域の活性化につなげる取り組みだ。

 このプロジェクトに、国士舘大学理工学部(東京都世田谷区)建築学系・南泰裕研究室の学生約10人(4年生と工学研究科の大学院生)が参加している。都内4大学(国士舘大・東京大・東京都立大・法政大)が都内の空き家を対象にリノベーションデザイン案を作成し、都と地元自治体が審査するというプロジェクト。国士舘大と法政大が奥多摩町の空き家を担当。7月に審査が行われ、選定されればデザインを元に2025年度中に空き家を改修し、2026年度には移住・定住用住宅として活用していく。

 リノベーションデザイン立案に当たっては、大学と、若手・中堅の都技術職員が知見と技術力を結集させて取り組んでいく。「時間・コストをかけない」「地域とのつながりを創出する」など、知恵や工夫を凝らすことでリノベーションができることを実例で示し、自治体の移住・定住施策の推進につなげていくことを目指す。また、一連の過程は動画で公開し、空き家活用の魅力を発信していく。

 意匠デザインを学ぶ国士舘大学理工学部建築学系の南泰裕研究室は、今年5月に奥多摩町の空き家の現地調査を実施。地元自治体との意見交換をもとに検討を重ね、6月末までにデザイン案を作成・提出する。南教授は、「リノベーションは難しく大学の課題には合わないといわれていますが、社会的な需要はますます高まっていく分野です。今回はコンセプト設定、創意工夫、デザイン性、コスト面を含む実現可能性など、総合的な提案が必要となり、建築の仕事を目指す学生らにとって大変貴重な機会となります」とコメントしている。


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