コンセプトは「オタク文化の逆襲」 AFC受賞デザイナー手掛ける「リトル ベッドルーム」がデビュー

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2025年06月20日 16:41  Fashionsnap.com

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ニューヨークファッションウィークで発表した2025年秋冬コレクション

Image by: LITTLE BEDROOM
 昨年、「アジアファッションコレクション(Asia Fashion Collection、以下AFC)」のグランプリを受賞したデザイナー 国分寺大空が手掛ける「リトル ベッドルーム(LITTLE BEDROOM)」が、2025年秋冬シーズンに本格始動する。デビューコレクションは、9月にデリバリーを開始。下北沢のセレクトショップ「CCX」をはじめ、大阪の「ルーム(rroomm)」や京都の「ルーム(lloomm)」、金沢の「アクロマティズム(ACRMTSM)」など、7つの取扱店舗で販売する。

 デザイナーの国分寺大空は2000年、東京・国分寺生まれ。今年3月に卒業したバンタンデザイン研究所在学中、AFCでグランプリを受賞し、今年2月にニューヨークファッションウィークで2025年秋冬コレクションを披露した。

 ブランドコンセプトは「GEEK CULTURE STRIKES BACK!(オタク文化の逆襲)」。デザイナー自身が幼少期からインターネットに触れて育ったことから、アニメや漫画、ゲームといったギークカルチャーを、相反するストリートカルチャーやハイカルチャーから生まれたファッションと掛け合わせることで、オタク文化をファッションに昇華させた新たなスタイルの形成を目指す。また、同コンセプトはデザイナーが幼少期に遊んでいたゲーム「MOTHER2 ギーグの逆襲」のパロディでもある。デザイナーの国分寺が学生時代からアパレルブランドを運営し作り上げた国内工場とのパイプを活かした生産を行っているという。
 デビューコレクションのテーマは「FOUNDATION」。アイザック・アシモフ著のSF小説「ファウンデーション(FOUNDATION)」からインスピレーションを受け、同作で「銀河全ての物 ・事象をまとめたデータベース」を指すファウンデーションをもとに、音楽やアニメ、小説、漫画、インターネットといったオタク文化を落とし込んだ11型をラインナップする。また、「FOUNDATION」は「基礎」「土台」といった意味を持つことから、「ブランドのファーストシーズンとして土台を築き上げる」という意味も込められているという。

 アイテムは、SFの世界に登場する「ワープホール」からインスピレーションを受け、複数のポケットをあしらい、すべての穴をワープホールのように中で繋げたフーディー(4万2900円)や、同じくワープホールのようなポケットを配したジーンズ(5万600円)に、“はるか遠くの未来で、宇宙人や未来人が過去の地球産の服を見よう見まねで作成した”というテーマをもとにしたウエスタンテーラードジャケット(7万9310円)やスラックス(5万3900円)、アノラックシャツ(3万1900円)などを揃える。ジーンズやテーラードジャケット、スラックスは、長らく放置された未来で苔が生えているさまを表現した「moss ver.」(6万1600〜9万310円)もラインナップする。
 また、膝のシャーリングや架空の宇宙開発組織の刺繍といった宇宙服のディテールに、紙ストローへのヘイトを綴った「アストローパンツ(astraw pants)」(2万7500円)も展開。ダメージを施したニット(3万4100円)やカーディガン(3万4100円)には、“グランジ”の概念が消え去ったはるか未来のロボット視点をイメージし、ダメージ部分に矢印をデザインした。いずれも、アイテムのタグにはトレーディングカードゲームのデザインを模したカードが付属する。

■リトルベッドルーム取扱店舗:CCX、ルーム(rroomm)、ルーム(lloomm)、アクロマティズム(ACRMTSM)、ボラボラ(Bora,Bora)、ハウデイ(HOWDAY)、ティティ(Tity)公式インスタグラム

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