2025年F1第8戦モナコGP エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン マネージングテクニカルパートナー) アストンマーティンが、レッドブルからシミュレーターに携わるスタッフを移籍させたことが明らかになった。その人物は、現在アストンマーティンでマネージングテクニカルパートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイとともに働いていた経験を持つ人物だ。
ニューウェイが、過去20年間所属したレッドブル・レーシングとアストンマーティンを比べて、チームの大きな欠点を特定するのにそれほど時間はかからなかった。モナコはこれまでのところ、ニューウェイが新しいチームカラーを身につけて公の場に姿を現した唯一の機会となったが、彼はシミュレーター技術においてアストンマーティンが競争相手に大きく後れをとっていたと明言し、「イン・ザ・ループ・シミュレーターを標準レベルにするには2年かかるだろう」と述べた。
その弱点を克服し、挽回に必要な時間も短縮するべく、ニューウェイはレッドブルのシミュレーターアナリストで、別の業界で8年間仕事をしていたベテランのジャイルズ・ウッドを説得し、アストンマーティンに移籍させることに成功した。ウッドは2004年初頭に初めてF1に足を踏み入れ、マクラーレンで3年間仕事をした後、2007年の初めにニューウェイに続いてレッドブルに移籍した。
レッドブル在籍中、ウッドはミルトンキーンズで仕事をした10年間で目覚ましい進歩を遂げた。ウッドはシミュレーション兼解析部門の責任者としてキャリアをスタートし、3年後には部門のチーフエンジニアとなって、4年半にわたりその職に留まった。その後、ニューウェイのF1チームでの日々の活動が減るにつれ、ウッドもレッドブル・アドバンスト・テクノロジーに移り、約3年間テクニカルディレクターを務めた。ともに仕事をしてから8年が経った今、ウッドとニューウェイはアストンマーティンでふたたび組むことになった。
モントリオールでは、アストンマーティンのチーム代表を務めるアンディ・コーウェルが、ウッドがすでにアストンマーティンで仕事を始めていることを認め、次のように語った。
「エイドリアンのような主要メンバーの採用だけでなく、他のメンバーの採用があらゆる助けになるのは驚くべきことだ。全員の励みになる。それが作業量なのかどうかはわからないが、目標設定にはなる」
[オートスポーツweb 2025年06月21日]