
【写真】綾瀬はるか、癒やしの笑顔がかわいすぎる! インタビュー撮りおろしショット
◆30代後半の女性が抱える不安になる心情に共感
本作は、「死」と「笑い」の融合した類いまれなる「笑って読める終活ギャグマンガ」と評されるカレー沢薫の同名漫画を、大河ドラマ『青天を衝け』、連続テレビ小説『あさが来た』の大森美香による脚本でドラマ化。
主人公・山口鳴海は、未婚・子なしの一人暮らしを満喫していた。しかし、憧れていたキャリアウーマンの伯母が思いもよらない孤独死をしたことをきっかけに、焦って婚活を始めてしまい撃沈。年下の同僚・那須田優弥(佐野勇斗)から「結婚すれば安心って昭和の発想ですよね?」とバッサリ切り捨てられ、鳴海は「婚活」から180度方針転換して「終活」について考え始める…。
――出演オファーをお聞きになった時のお気持ちはいかがでしたか?
綾瀬:原作を読ませていただいて、やりたい!と思いました。30代後半の女性の不安になる心情、自分はこう思っているけれど世間はそうじゃないんだなと感じたりするところなど、私もそういう気持ちになったことがあるのですごく共感できるところが多いです。
演じる鳴海というキャラクターも、推し活でキラキラしたかと思えば鬼の形相になったりするところもとても魅力的に感じました。
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――鳴海は明るくて自然体。友達や同僚にいてほしいタイプのキャラクターに感じました。綾瀬さんは鳴海のどんなところに魅力を感じましたか?
綾瀬:素直なところですね。わりとむき出し系と言いますか、ありのままなところも好きです。1人で落ち込んだり、いろいろと頭の中がぐるぐるしたりもするんですけど、「ま、いいっか!」となるところは似てるかなと思います(笑)。
――ぐるぐるになった時にはどのように乗り越えられるんですか?
綾瀬:家の中で、「なんでああなったんだろう? ん? でも、こういうパターンもあるのか…。…ま、いいや! ドラマ見よう!」と切り替えたり(笑)。モヤモヤして引っかかる時もあるんですけど、あえて切り替えるようにしていますし、気になったことがある時は、解決するよう努めたりもしています。
――鳴海は小さいときからキャリアウーマンの伯母さんに憧れているという設定ですが、綾瀬さんご自身にはそんな存在はいらっしゃいましたか?
綾瀬:父方の伯母ですかね。国際線のCAさんをしていたので、実家に遊びに来ると、都会の人という感じがしました。
◆「推しがいたことのない」綾瀬はるか、過去にハマった意外なものとは?
――「死」や「終活」がテーマではありますが、コメディー要素も多く、肩ひじ張らずに楽しめる作品になっています。第1話では、鳴海のダンスシーンもかわいらしかったです。
綾瀬:ダンスの経験があまり多くないのですけど、曲もハッピーな感じで練習から楽しかったです。画面には、いろんな思いを表す3人の鳴海が現れるのですが、「自由に動いていいですよ」と言われた一番右の人に注目してください(笑)。
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――鳴海のご両親を演じられた國村隼さん、松坂慶子さんが、「この両親から鳴海は生まれるわ」と納得させられる存在感で素敵でした。
綾瀬:確かに! 國村さんは演技なのかアドリブなのかよくわからない、飄々とした間もすごく面白くて。「こんなお父さんがいたらすごく面白いだろうな〜」とずっと見ていられるお父さんでした。松坂さんは普段は役と違っておっとりされていて優しいのですが、演技に入られるとまた別人ですごいなと思って見ていました。お二人との共演シーンはすごく楽しかったです。
――鳴海は「推し活」⇒「婚活」⇒「終活」といろいろな「〇〇活」に取り組みます。綾瀬さんご自身はハマったことのある「〇〇活」はありますか?
綾瀬:シリーズもので長いドラマにハマったりはしますね。ゾンビものとか(笑)。私、『ジュラシックパーク』のような恐竜ものも好きなのですが、ゾンビはちょっとリアリティーあるんだけど、でもファンタジーなところが大好きなんです。ハラハラ感も好きで、「逃げろー!」「刺すのは首の後ろだ!」って熱中しながら観ています(笑)。
観終わった後は、めっちゃゾンビものやりたい!って思うんですよ。ゾンビから逃げながらもどんどん戦っていくスナイパーみたいな役をやりたい!と思っていた時もありました(笑)。
――(笑)。先日40歳になられた綾瀬さんですが、普段の生活で何か意識が変わったところはありますか?
綾瀬:できることなら規則正しい生活をしたほうがいいかなと思っています。疲れちゃったり、免疫力が落ちると風邪をひきやすくなるから、免疫力を落とさない生活を心がけたいなと。ずっと運動はしているのですがもうちょっと頻繁に行ったり、長風呂もあまり好きじゃないんですけど頑張ってやったほうがいいなと考えるようになりましたね。
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綾瀬:漠然とした「死」というものに対しての物語ですが、死ぬって誰にでも平等に訪れるので、いつかそういうことがあるんだなと受け入れることで、怖いものではなく自然の摂理なんだと思うと、自然に受け入れて、なるようになる!と思えるようになるんじゃないかと思います。
みなさんに共感してもらえるところもありつつ、コメディーの部分も強いのですごく笑っていただきたいですね。ちょっと頑張ってみようかなと思えるような、背中を押してくれるドラマになっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
(取材・文:佐藤鷹飛 写真:高野広美)
土曜ドラマ『ひとりでしにたい』は、NHK総合にて6月21日より毎週土曜22時放送。