畑芽育、推し活は“現場命”だけど「適度な距離感でいたい」

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2025年06月21日 09:30  日刊SPA!

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『なのに、千輝くんが甘すぎる。』『うちの弟どもがすみません』に出演している、ラブコメ映画のニューヒロイン・畑芽育。彼女が、6月20日公開の『君がトクベツ』で、陰キャなヒロインのさほ子を熱演している。
大橋和也(なにわ男子)演じる国民的アイドル・皇太と、偶然知り合いになってしまったさほ子。陰キャな上にイケメン嫌いの彼女は、最初こそ皇太に対して嫌悪感むき出しだったが、だんだんと皇太の人間的な魅力に惹かれていく……。そんな“推し活ラブコメ”だ。

そこで、畑にインタビュー。彼女自身の“推し”にまつわるエピソードや、自身のファンとの距離感についても語ってもらった。

◆推しを追うのに「時間が足りない!」

――映画『君がトクベツ』は、推しを作る楽しさや推すことの尊さを教えてくれる作品でもありますが、畑さんご自身もお笑い芸人さんに推しがいるのですよね?

畑芽育(以下、畑):はい! レインボーさんをきっかけにお笑いが大好きになって、最近はマユリカさんも追いかけています。

――好きになる芸人さんに、法則はあるんでしょうか?

畑:コント師さんに寄りがちかもしれないです。マユリカさんは漫才師さんですけど、コント漫才がメインですし。あと、コント師さんでいうとシソンヌさんも大好きで、単独ライブにはよく行っています!

――シソンヌさんといえば、現代コント師の代表格ともいえるコンビですよね。芝居も圧巻ですし。

畑:そうなんです。コントって、私たちがやっている仕事に近いものがあって、間合いなど勉強になることが意外と多いところも楽しいんです。シソンヌさんの単独ライブ(シソンヌライブ)の東京公演は、“演劇の聖地”ともいわれる本多劇場でやっているので、演劇を楽しんでいる気持ちになります。

――では、お笑いや芸人さんを推すうえでのマイルールはありますか?

畑:劇場に観に行ったら、声を出して笑うこと! これは絶対ですね。そのほうが楽しいです。あとは、なるべくいろんな情報を入れようという気持ちでいます。推している芸人さんだけではなく、その芸人さんの好きなものや仲の良い芸人さんもチェックして、くまなく知ることに集中しています。

――では、SNSも見るし、テレビもチェックするし。

畑:あとは、ラジオも聴きます。今はコンテンツが多いから追いかけるのが大変で、「時間が足りない!」となっちゃてしまうのですが……なるべく追いかけたい。お笑いに限らず、好きなものに関してはそのスタンスですね。

◆「現場命!」「適度な距離感で」畑の“推し活ポリシー”

――ところで、劇場にも見に行っているんですね。

畑:行っています! 現場命なんです、私。好きになったらすぐに会いに行きたくなるというか。

――それがポリシーになっている。

畑:そうかもしれません。お仕事もあるので頻度はそこまで高くないのですが、それでも月に2回くらいのペースで劇場に行っています。現地にはいけないけどどうしても見たいときは、配信で観ますね。最近は、配信で観られるお笑いライブが多いので。

――お忙しいかと思いますが、良いペースで推し活を楽しんでいますね。

畑:ただ……すごく好きだからといって、お近づきになりたいわけではないんです。私、レインボーのジャンボさんが好きと言っているからか、つい先日もバラエティでジャンボさんとご一緒させていただけたのですが、好きすぎて近くにいると緊張してしまうんです! 番組の共演者さんだというのは理解していますけど、本当に推している人だから「なんで私、推しの隣でしゃべっているんだろう?」と不思議な感覚になってしまって(笑)。

――こんなに近くにいていいわけない!というか(笑)。

畑:だから、推しには近づきすぎないほうがいいのだなと身を持って学びました! 適度な距離感でレインボーさんのコントを見るのが好きですね。

私のファンの方は、「芽育ちゃんとお友達になりたいくらい好きです」と言ってくださるファンの方が多くて、私自身もファンの方とはそのくらいの距離でワイワイするのが理想なのですが、私が推している方に関しては、近づきすぎないのがベストですね。ファンサはもらえたらうれしいでしょうけど、自分のことをあちらにあまり見せたくない。一方的に観ているくらいがちょうどいいです。

◆この世界にいる以上「常に求められる人でいたい」

――畑さんご自身は、ファンの方からの応援の声をどんなふうに感じていますか?

畑:本当に大切だなと思っています! だから、アイドルのみなさんがうらやましいなと思うこともあります。役者よりファンのみなさんと会う機会が多いから、「いいなぁ」と。私は、この世界にいる以上、「常に求められる人でいたい」と思っています。そのためには、出演作を見てもらえなければ意味がないし、「見たよ」「よかったよ」という声をいただけるとすごく力になる。この世界でやり続けたい理由にもなっていますね。

だから、SNSも逐一チェックして、ファンのみなさんから届いたメッセージも一つひとつ読んでいます。仕事柄、ファンのみなさんと会えるのは年に数回ですが、「できるだけ顔を覚えたい!」という気持ちでお会いしています。

――そんなに真剣に向き合ってもらえているなんて、ファンの方々もうれしいでしょうね。では、これまでにもらった言葉で救われたなと感じたものはありますか?

畑:作品を通じて私のことを知ってもらえただけでも十分うれしいのですが、「ファンになりました」と言ってもらえるのはうれしいです。あとはやはり、「芽育ちゃんの演技に心を打たれました」と言われると、「お芝居をやってきてよかったな」「この道を選んで良かったな」と思えますね。

あと……前に「芽育ちゃんがどんな選択をしても、私は応援し続けます」という言葉をかけてくださった方がいました。私のファンの方は、当然私の出演作を見て好きになってくださる方がほとんどですが、この言葉は、出演作など関係なく私という人間を愛してくれていて、私のすべてを肯定してくれているように感じました。そんな人が一人でもいると思うと、うれしいです。落ち込んで自分を肯定できないときにも、救ってくれる言葉です。

◆「がんじがらめだった」3年前と「柔軟になった」今

――ところで。前回SPA!に出ていただいたのは3年ほど前だったようですが、当時19歳だった畑さんは、「もっと自分をいじめたい」「難題や難役に挑みたい」と語っていたそうで。すごく熱い方なんだなと感じました。

畑:やだぁ、そんなこと言っていました……(笑)?

――(笑)。とすると、今は少し心境が違うのでしょうか?

畑:そうですね。今は、信念みたいなものに固執していません。お芝居を作り上げていくうえで色々なプロセスがある方もいらっしゃいますが、私は感覚的にやっているから19歳のときは「もっとちゃんとしないと!」と必死になって、熱いことばかり言っていたのかもしれません。

でも今は、いい意味で「ちゃんとしないと!」という気持ちが和らいでいる気がします。自分をがんじがらめにすることがなくなって、柔軟になったなと。……ずいぶん良いように言っていますけど(笑)。

――20代前半にして、良いマインドを身に着けましたね。

畑:今も変わらず熱い気持ちは持っているつもりですが、19歳のときよりもはるかに今のほうが楽しいです。当時はいろいろな壁にぶつかっていっぱいいっぱいだったのかな。 今の私からあの頃の自分に言えることがあるなら……「今は楽しいから、諦めずにがんばって!」でしょうか。

【畑芽育】
‘02年、東京都生まれ。1歳の頃、子役として芸能界へ。これまで、ドラマ『パティスリーMON』、映画『うちの弟どもがすみません』などで主演を務めている。最新主演作『君がトクベツ』は、6月20日公開。原作は同名の少女漫画で、あるトラウマからイケメンを嫌うヒロイン・さほ子と、国民的アイドル・皇太の偶然の出会いから始まるラブコメ。畑や大橋のほか、矢吹奈子らも出演する

<撮影/加藤 岳 取材・文/松本まゆげ ヘアメイク/菅長ふみ スタイリング/平田雅子 衣装協力/THE KEIJI(THE KEIJI・IJIIT&Co.表参道)、Sea New York(ブランドニュース)、B’witch、floyumu(ロードス)、 tsugumi iwamoto(ロードス)、セシル・エ・ジャンヌ(セシル・エ・ジャンヌ 青山店)>

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