北陸 23日頃は警報級大雨 27日にかけて雨量増 列島に近づく熱帯低気圧にも注意

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2025年06月22日 12:22  日本気象協会

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日本気象協会

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北陸地方では、23日の未明から夕方を中心に局地的に激しい雨や雷雨となり警報級の大雨となる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川や用水路の急な増水に注意・警戒して下さい。その後も27日頃にかけて、停滞する梅雨前線や湿った空気の影響で、断続的に雨脚が強まり、総雨量が多くなる所もありそうです。能登半島地震の影響で地盤が緩んでいる所もあるため、今週は雨の降り方に十分注意・警戒を続けて下さい。

予想される1時間降水量は30mm以上

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バケツをひっくり返したように雨が降り、傘をさしてもぬれてしまうでしょう。道路の側溝の排水が追い付かない所では川のようになったり、アンダーパスが冠水する所もありそうです。高速道路を利用する際は、ハイドロプレーニング現象にも注意しましょう。

二日で6月1か月分の降水量 その後も27日にかけて断続的に雨が強まる

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図の棒グラフの網掛けの緑色は、福井・金沢・富山・新潟の4都市の6月1カ月分の平年降水量を示しており、北陸西部(三県)で150〜170mm前後、北陸東部の新潟県で120mm前後となっています。

一方、24日6時迄に予想される48時間降水量は140〜160mm。二日で約1か月分またはそれを上回る降水量が予想されています。

長すぎる梅雨の中休みと猛暑の後は、短時間で集中的に降る大雨が予想され、極端な天気は続きます。能登半島地震の影響で地盤が緩んでいる所もあり、土砂災害などのリスクが急激に高まる所があるでしょう。23日は周囲の見通しの悪い未明〜明け方の時間帯に雨の降り方が強まりますので、今夜は安全な所でお休みください。

太平洋高気圧弱まる 熱帯低気圧の動向にも注意

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この先、上空の太平洋高気圧は弱まり、北陸地方は湿った空気の通り道となる見込みです。1週間程度は梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすく、強弱を繰り返しながら雨が断続的に降り、総雨量が多くなる所もありそうです。

きょう22日(日)午前3時、日本の南東の海上で、新たな熱帯低気圧が発生しました。現在北西へ進んでおり、今後も北西に進んで日本列島に近づくことも考えられます。今の所、台風へ発達するような予想はありませんが、熱帯由来の強い暖湿気を伴っています。北からは梅雨前線が南下しており、本州付近の雨雲が発達することも考えられます。今後の動向には注意が必要です。

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27日まで雨の降り方に注意 真夏日は少ないが梅雨型の熱中症にも注意

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今日も午前中からぐんぐん気温が上がり、既に気温35℃以上の猛暑日となっている所もあります。季節先取りの暑さに注意・警戒してください。

23日からは、最高気温30℃以上となる地点は減り、気温のベースはやや下がりますが、それでも25℃以上の夏日が続く見込みです。湿度が高く蒸し暑さがアップするでしょう。湿度が高いと汗をかいても蒸発しにくいため、体温が下がりにくくなります。身体の中に熱がこもりやすくなり、熱中症リスクが高まりますので、注意・警戒が必要です。

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