【ボクシング】新潟工・西沢真ミドル級連覇、インハイVへ減量いらずのパワーアップ 北信越総体

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2025年06月22日 18:39  日刊スポーツ

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右ストレートをヒットさせる新潟工・西沢(右)

<北信越高校総体ボクシング>◇最終日◇22日◇新潟南高ボクシング場◇男女決勝



男子Aパートミドル級で西沢真(新潟工2年)が2連覇した。山内力輝(福井・武生商工2年)との決勝は1回1分12秒で棄権勝ちし、2年連続の全国高校総体(インターハイ)出場を決めた。同ウエルター級決勝は、3月の全国選抜大会同級3位の寺島隆惺(開志学園2年)が関本大輝(武生商工2年)に大差の判定勝ちで初優勝。インターハイ初出場をもぎ取った。


   ◇   ◇   ◇


相手をロープ際に追い込むと、西沢の両腕が瞬間的に素早く、力強く動いた。得意の左右の連打。的確にヒットし、レフェリーがダウンを告げる。カウントが進む間に、相手コーナーからタオルが投げ込まれた。


「突っ込んでくるタイプだったので、脇にそれて近づけさせないようにした」


軽快なフットワークと左のリードブローで自身の間合いをつくった。開始から1分12秒。息の乱れもなければ、顔には傷1つない。ノーダメージで連覇とインターハイ切符を手にした。


14日の県合同練習。全日本選手権ウエルター級で3度の優勝を誇り、日本代表のコーチも務めた平野義幸氏(42)にミット打ちの相手をしてもらった。「リードに緩急をつけるよう言われた。力まず、速さを重視することも」。アドバイスを漏らさず詰め込んだ。


今春の全国選抜大会までは前に出て打ち合うタイプだったが、今は足を使ってポイントアウトを狙う。「ミドル級で打ち合うには、まだ力強さが足りない。足を使えばスピードが生きる」と藤木弘胤(ひろつぐ)監督(57)も期待する。


これで戦績は15戦13勝(10RSC、ABD)2敗。高校入学後、県、北信越では負けなしだ。黒星2つは昨年のインターハイと今年3月の全国選抜大会で初戦負けした時のもの。それだけに、自然と視線は全国に向く。「筋力をもっとつけないと」と、学校での練習後に五泉ジムで週2回の筋トレを開始した。昨年より体重が5キロアップし、ミドル級の上限と同じ75キロになった。減量いらずのまま、パワーアップしている。


「まず初戦突破。当然、全国優勝を狙う」とインハイの目標を掲げる。そのために「もっと動きのレパートリーを増やす」と気を引き締めた。【斎藤慎一郎】


◆西沢真(にしざわ・しん)2008年(平20)5月5日生まれ、新潟市出身。根岸小3年で空手、5年から五泉ジムでボクシングを始める。白根北中3年の時にUJ東日本王座決定戦で2位。今年1月の全国選抜北信越予選で優勝、6月の県高校総体ミドル級で2連覇。177センチ。

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