「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第24回(C)NHK横浜流星主演の大河「べらぼう」第24話が6月22日放送。橋本愛演じるていが語った“ある言葉”に「蔦重でなくてもていさんにグッと来る」「瀬川さんとは違ったベクトルで蔦重のソウルメイト」などといった声が上がっている。
本作は森下佳子の脚本で江戸時代、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の波乱万丈な生涯を描いていく2025年の大河ドラマ。
日本橋進出を目指す蔦屋重三郎=蔦重役の横浜をはじめ、廣年に抜荷させようと企む花魁・誰袖に福原遥。自分の店を売却することになった丸屋のていに橋本愛。蔦重ら吉原者から日本橋を守ろうとする“地本問屋”のリーダー的存在・鶴屋喜右衛門に風間俊介。蔦重のもとで絵師となった唐丸=喜多川歌麿に染谷将太。本屋の息子として生まれ絵師としての才能を開花させた北尾重政に橋本淳。平賀源内の相棒で意次の蝦夷地開発のきっかけをつくる平秩東作に木村了。
誰袖に誘惑される松前道廣の弟・松前廣年にひょうろく。ド派手な性格の松前家第八代当主・松前道廣にえなりかずき。吉原で豪遊する田沼意次の家臣・土山宗次郎に柳俊太郎。若くして若年寄に昇進した意次の嫡男・田沼意知に宮沢氷魚。幕府の財政運営を商業重視に大転換した田沼意次に渡辺謙といった顔ぶれが揃った。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
今回の24話では蔦重の本屋「耕書堂」を日本橋に進出させるため、扇屋(山路和弘)や駿河屋(高橋克実)、二代目大文字屋(伊藤淳史)ら吉原の親父衆は、経営難で売りに出された丸屋を買い取ろうと画策。まずは吉原に借金がある茶問屋の亀屋に店を買い取らせ、亀屋から借りる形での開業を試みるが、ていに見抜かれてしまう。ていのことを知るため重政に話を聞いた蔦重は、彼女が寺で漢籍を学んでいると知り、その寺に向かい、売り物だった本を寺の和尚に渡しているていの姿を目にする。
“金の工面のため屑屋に本を売ると本は本ではなくなる。寺に渡して子どもに読んでもらえれば、本としての務めを立派に果たせる。本が子らに文字や知恵を与え、その一生が豊かで喜びに満ちたものとなれば、本も本望。本屋の本懐”だと語るていの言葉に、蔦重はかつて源内から言われた言葉を思い出し、ていと自分の考えに共通点を見出し、その後、蔦重はていに丸屋の名前を残したまま一緒に本屋をやろうと提案。さらに「一緒になろう」と“プロポ―ズ”までしてしまう…。
そんなていの言葉に視聴者からも「屑屋に売るより子供の手習いにと寺に寄贈したおていさん、わかるわかるよう」「残った本を屑屋に売るのは嫌だから、寺子屋をやっている寺に寄付する。ていが生真面目な人物であることがうかがえます」などといった反応や「丸屋の女将さんは蔦重の志と寸分違わず同じ」「本も本望、本屋も本懐」なんて言われたら、蔦重でなくてもていさんにグッと来るわ」「本と本のある世の中を愛してやまないていさん、瀬川さんとは違ったベクトルで蔦重のソウルメイト」などの声も上がる。
一方、その翌年に舞台が移ると、一向に夏らしくならない気候のなか、蔦重のもとに浅間山噴火の知らせが来るという展開に。「冷夏に地震頻発ときて浅間山噴火。これはえらいこっちゃやで……」「飢饉の兆しということは、そろそろうつせみと新之助の再登場も近いかもしれぬ」「いよいよ天明の大飢饉がやってくる…新さんとうつせみ花魁の農村生活はいったい…!?」など、視聴者からは駆け落ちしたうつせみ(小野花梨)と新之助(井之脇海)を心配するポストも投稿されている。
【第25話あらすじ】
蔦重が日本橋進出に躊躇するなか浅間山が大噴火する。蔦重はこの機会を好機と捉え、ていを訪ね、降灰からこの店を一緒に守らないかと提案する…。
「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」はNHK総合で毎週日曜20時〜(再放送は翌週土曜13時5分〜)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
(笠緒)