小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第9戦イタリアGP 6月22日、2025年MotoGP第9戦イタリアGP MotoGPクラスの決勝レースがムジェロ・サーキットで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は10位でフィニッシュしてポイントを獲得した。
第7戦イギリスGPのフリー走行で転倒を喫した際に右脛骨上部を負傷して手術を受けた小椋は、今大会が復帰戦となった。足の調子も良くなってきてはいるようだが、初日は感覚を取り戻しつつ久しぶりの走行だったこともあり、やや疲れを感じている様子だった。そんななか予選は21番手と沈んだものの、スプリントレースは好スタートを決めて9ポジションアップの12位フィニッシュと好走を披露した。
迎えた決勝レース、小椋は多くのライダーと同様にフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。スタート直後に3つ、翌周にはさらに1つポジションアップして最高の蹴り出しを見せる。序盤は他のライダーの転倒などもあり、5周目にはポイント圏内の15番手に浮上し、ミゲール・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)を追う展開が続く。
9周目には14番手に姿を現し、オリベイラとのギャップを0.2秒ほどにまで詰めると、残り9周で仕留めることに成功する。その後も淡々と順位を上げていき、20周目には10位に浮上。前を走るブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)には迫ることができなかったものの、チェッカーまで10位を守り切ってフィニッシュした。
4週間ぶりの走行となったが、6ポイントを持ち帰り復帰戦としては良いスタートを切ることができた。次戦となる第10戦オランダはTT・サーキット・アッセンにて6月27〜29日に開催されるため、2連戦となる。2戦欠場となってしまったものの、復帰戦から高パフォーマンスを披露していただけに、次戦以降における小椋の走りと早期の完全復帰が期待できそうだ。
トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(決勝:10位)
「走るのが楽しかったですし、今日のレースは良かったと思います。昨日のスプリントで大きくポジションを上げ、今日もさらにポジションを上げることができました。金曜日の走り出し、そして土曜日の予選が難しかったことを考えると、最終的には良い位置でレースを終えられたと思います。復帰戦だったので完走が目標でしたが、ポイントを獲得できたのはとてもいいことです
「ムジェロは怪我からの復帰戦としては最適なサーキットではなかったかもしれませんが、今日はかなり良いフィーリングでした。金曜日のフリー走行後はかなり疲れていて、特に日曜日のことについても少し心配していました。けれど、金曜日から土曜日にかけて大きく改善し、土曜日から今日にかけてさらに改善しました。アッセンもまたフィジカルの厳しいサーキットかもしれませんが、そこではもっと良い結果が出せると期待しています」
[オートスポーツweb 2025年06月23日]