中上貴晶(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第9戦イタリアGP 決勝 6月22日、2025年MotoGP第9戦イタリアGP MotoGPクラスの決勝レースがムジェロ・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは11位、中上貴晶は16位でフィニッシュした。
暑いコンディションとなった決勝レース。18番グリッドからスタートしたミルは、オープニングラップで2つポジションを上げると、前半に上位ライダーの転倒が相次いだこともあり9周目には12番手につける。
後半には小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)に先行を許すも、レースペースに苦戦するモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのふたりを抜いたミルは、11位でチェッカーを受けて5ポイント獲得を果たした。
ルカ・マリーニの代役として自身初のホンダワークスチームから初参戦となる中上は、19番手から好スタートを決めたものの、オープニングラップで最後尾に後退。中盤にかけてライダーのリタイアが相次いだこともあり、入賞圏内の15番手でレース後半に入った。
しかし、残り5周でレース序盤にオーバーランして最後尾まで後退していたフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)に抜かれた中上は、16番手に後退。その後、残り2周でペースが悪化した中上は最終的に16位でフィニッシュし、ポイント獲得は叶わなかった。
ホンダ勢においては、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)が18位、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)は3周目の最終コーナーで転倒し、リタイアで終えている。
ジョアン・ミル(決勝:11位)
「とても厳しい週末だったけれど、チェッカーフラッグを受けてポイントを取ることができて嬉しいよ。今日以上のことをやるには、とても難しい状況だったし、大きなリスクを伴うことになっただろうね」
「今週末がタフなものになることは分かっていたから、この機会を最大限に活かして、RC213Vのさまざまなパーツやセットアップを試すことができた。このシチュエーションをうまく使って、エンジニアたちにとって有益なデータを得られたと思う。チームも素晴らしい仕事をしてくれた。もっと良い結果を目指して、次のアッセンに直行するよ」
中上貴晶(決勝:16位)
「ターゲットはポイント圏内でのフィニッシュでした。序盤はレースペースにも手応えを感じていました。レースの前半で少しタイムを失ってしまいましたが、何人かをパスして着実にポジションを上げることができました。後半になるとリヤにかなりの振動が出始めたので、それをコントロールしながら完走を目指しました」
「フェルミン(・アルデグエル)が終盤に追いついてきたときには、彼と戦えるほどのペースがもう残っていなかったのが残念です。せめて1ポイントでも取れたらという悔しさがあります」
「それでもファクトリーチームでの仕事はとても楽しかったです。ピットの中も外も、全てのアプローチが異なっていて、多くのことを学ぶことができました。ここで得られたことは日本での仕事にもきっと役立つと思います。今週末をともにしたホンダHRCカストロールのみんなへ感謝を伝えたいです」
[オートスポーツweb 2025年06月23日]