『夏の砂の上』上海国際映画祭オダギリジョーが主演・プロデュース、高石あかりらが出演する映画『夏の砂の上』が、中国・上海で開催中の第27回上海国際映画祭のコンペティション部門に日本作品で唯一出品され、現地時間6月21日に行われたクロージングセレモニーで審査員特別賞を受賞した。
本作は、松田正隆による「読売文学賞」戯曲・シナリオ賞受賞の傑作戯曲を気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化。
共同プロデューサーも務める主演のオダギリジョーを筆頭に、高石、満島ひかり、高橋文哉、森山直太朗、光石研ら豪華キャストで贈る極上の人間ドラマとなっている。
今回、6月13日より開催中の第27回上海国際映画祭のクロージングセレモニーに、高石はオダギリ、玉田監督とともに出席。
高石は、肩のアクセントが印象的な「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の白ドレスに身を包み登場。華やかなレッドカーペットを歩き、授賞式に参加した。
日本映画が多数上映されるなか、唯一メインコンペティション部門に選出され、「登場人物たちの感情の揺らぎや、表情の奥に秘められた痛みと優しさを、俳優たちの抑制の効いた演技、静謐なまなざしと繊細な映像美ですくい上げた作品」と評価されていた本作は、見事、審査員特別賞を受賞。
興奮の受賞式を終えた後、改めて本作の受賞をふり返り、高石は「私は、玉田監督、オダギリさんにオーディションで選んでいただいた立場なので、こうしてお二人と一緒に素敵な一瞬をともにすることが出来て本当に光栄です、ありがとうございます」と感慨深い様子で語った。
1993年からはじまった上海国際映画祭は、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭として、映画文化の普及と映画産業の発展を目的に、毎年10日間の会期中に国内外の約500作品が上映されている。
今回、映画『夏の砂の上』は、今年15本の作品が選出されたコンペティション部門で日本作品唯一の上映となっており、審査員長は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレが務めていた。
上海国際映画祭の審査員特別賞の受賞は、日本映画では2002年に受賞した『リリイ・シュシュのすべて』(岩井俊二監督)以来、2度目23年ぶり。日本を代表する俳優と、日本映画の第一線で活躍するスタッフが揃って完成させた注目作が、世界各国の映画が集結する国際映画祭で見事受賞を果たした。
高石は、「自分の俳優人生にとってすごく大切な作品。まずは日本の方に届けていきたい」と熱い思いを明かした。
『夏の砂の上』は7月4日(金)より全国にて公開。
※高石あかりの「高」は、正しくは「はしごだか」
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(シネマカフェ編集部)