京都・東山の無差別殺人 22歳の元自衛官に無期懲役 京都地裁判決

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2025年06月23日 15:34  毎日新聞

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毎日新聞

京都地裁=京都市中京区で2025年2月16日、本社ヘリから久保玲撮影

 京都市東山区のマンションで2023年12月、面識のない住人を殺害したとして、殺人罪と銃刀法違反に問われた元自衛官、水島千翔(ゆきと)被告(22)の裁判員裁判で、京都地裁(大寄淳裁判長)は23日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。


 水島被告は公判で起訴内容を認め、「仕事をせずに済むにはどうすればよいか、それを考えて人を殺すことを思いついた」などと述べていた。


 事件は23年12月3日に発生した。


 起訴状によると、水島被告は午後8時ごろ、東山区にあるマンション内の階段踊り場付近で、住人の岡田好次郎さん(当時82歳)の背中を40回以上踏みつけて、包丁(全長約17センチ)で背中を約8回刺して失血死させたとされる。水島被告と被害者に面識はなかったという。


 水島被告は事件当時、陸上自衛官だった。


 検察側は冒頭陳述で、水島被告が自衛隊での訓練を憂鬱に感じており、人を殺せば自衛隊から逃げる口実になると考えていたと指摘した。


 さらに水島被告が事件後に繁華街・四条に電車で移動し、「何人殺すと死刑」とインターネットで検索しながら、さらなる標的となる女性や子どもを探していたと明らかにした。


 水島被告は法廷で「中学生の頃から、人を殺したらどうなるのか妄想していた」と述べた。


 検察側は、無差別に対象を選び、迷うことなく被害者を殺害したと批判し、「殺人へのハードルが低く、再犯の恐れもある。理不尽極まりなく、殺意も強固だ」として無期懲役を求刑した。


 弁護側は事実関係を争わず、「(水島被告には)仕事をせずに済む理由が必要だった」などと主張。更生は可能として、懲役15年が相当と訴えていた。【水谷怜央那】



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  • 人を殺せば自衛隊から逃れられるだと、ふざけろバカ野郎。人を殺して何で無期限のお勤めなんだ�फ�á��ܤ��
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