山田裕貴「木の上の軍隊」沖縄先行上映大ヒット行列を監督が「リロ&スティッチ」と勘違いと暴露

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2025年06月23日 20:26  日刊スポーツ

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映画「木の上の軍隊」完成披露上映会に登壇した山田裕貴(撮影・村上幸将)

山田裕貴(34)が、沖縄慰霊の日の23日に東京・新宿ピカデリーで行われた堤真一(60)とダブル主演映画「木の上の軍隊」(平一紘監督、7月25日公開)完成披露上映会に登壇。


13日から先行公開されたご当地・沖縄で、初週末3日間の観客動員No.1大ヒットスタートの大盛況の中、平一紘監督(35)が映画館にできた行列を見て、米映画「リロ&スティッチ」のヒットによるものだと勘違いしていたと明かし、会場を笑わせた。


「木の上の軍隊」は、10年に亡くなった劇作家の井上ひさしさんが、病床でプロット(あらすじ)まで作り、残した1枚のメモを元に、没後の13年に初演した舞台の映画化作品。太平洋戦争末期に熾烈(しれつ)な地上戦が繰り広げられた沖縄で、終戦を知らずに2年間、ガジュマルの木の上で生き抜いた日本兵2人の実話を基にした物語。堤は、太平洋戦争末期の1945年(昭20)の沖縄・伊江島に宮崎から派兵された上官の山下一雄、山田は地元沖縄出身の新兵・安慶名セイジュンを演じた。撮影は沖縄と伊江島で行われ、2人はガジュマルの木の上で撮影した。


平監督は「(沖縄で先行公開されている)全ての劇場を徘徊(はいかい)している怪しい人間になっていますけど」と笑みを浮かべた。そして「小さなお子さん、お年寄り、中高生…いろいろな年代の方が見に来てくれる。印象的だったのが、小さい子たちが『お父さん、お母さんにに行きたいと言って来た』という声が多い」と、反響を詳細に語った。


山田は「メチャクチャ、うれしいですよ。見てもらえるのが一番なんで」と、沖縄での大ヒットを喜んだ。そして「監督から電話がきて『裕貴さん、すごいですよ。行列が並んでいて、全部『リロ&スティッチ』かと思ったら、全部『木の上の軍隊』でビックリですよ』って驚いているくらい」と平監督とのやりとりを明かした。


そして「もちろん『リロ&スティッチ』も素晴らしい作品だと思うんですけど」と言い、客席を笑わせた。その上で「エンタメも楽しみながら、戦争というものに目を向けてくれる人たちが、こんなにもいるんだと。お客さんが入ったことが、うれしいんじゃなくて、戦争を大事に思って…子どもたちを含めて、見に行こうと思ってくれるのが、本当にうれしい」と感慨深げに語った。


平監督は「本当に『リロ&スティッチ』かと思ったら、劇場で、恐る恐る(行列は)『リロ&スティッチ』ですか? と聞いたら『監督、安心してください。『木の上の軍隊』ですよ』と。胸をなで下ろして、すぐ動画を撮って、裕貴さんに送って電話した」と振り返り、笑った。


堤は、初めて上映後の舞台あいさつで、本編を見た観客を前に「うれしい半面、緊張感」と率直な思いを吐露。そして沖縄での舞台あいさつを振り返り「沖縄は本当にニコニコ、ニコニコして、ものすごい楽しそうに…でも、裁判にさらされている気分。話が話なので、感じていただけるものは、感じていただけたと思う」と振り返った。そして「沖縄の大ヒットはうれしいですけど、全国に広がって欲しい。生きる、前に進む、死ぬことが美徳ではないということだと思う」と語った。

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