南海電鉄など新今宮駅で転落検知とホーム端接近警報自動化の検証へ

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2025年06月24日 19:20  マイナビニュース

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南海電気鉄道とJR西日本テクシアは24日、新今宮駅1番線ホームに「転落検知システム」と「ホーム端接近警報システム」を設置し、駅ホームのさらなる安全性向上を目的とした現地検証を7月1日から開始すると発表した。


「転落検知システム」は、ホーム上に設置した2Dセンサにより、ホーム端と線路の境界部にスクリーン状の検知エリアを構築し、これを遮る人や大きな荷物などの転落を検知する。検知範囲は2Dセンサ1台につき約20m(約1両分)。本運用時、転落を検知すると自動的にホームの非常通報装置が作動し、接近する列車に異常を知らせるという。

「ホーム端接近警報システム」は、列車とホームの点字ブロックの間(L字空間)における歩行者の滞在を2Dセンサによって検知すると、自動的に注意喚起放送が鳴動し、未然に事故を防止する。検知範囲は2Dセンサ1台につき約20m(約1両分)となっている。


今回、新今宮駅1番線ホームの屋根に各システム用の2Dセンサをそれぞれ6台(計12台)設置し、7月1日から現地検証を開始する。「転落検知システム」はホームから線路への転落を2Dセンサが正確に検知できるか検証し、「ホーム端接近警報システム」はL字空間における歩行者の存在の検知精度や自動放送と連動タイミングの最適化を検証する。



「転落検知システム」は2025年度内の本運用開始を予定。「ホーム端接近警報システム」は2026年の本運用開始をめざすとしている。(木下健児)

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