ブラッド・ピットがマクラーレンMCL60でサーキット・オブ・ジ・アメリカズを走行 映画『F1/エフワン』で主役のF1ドライバーを演じたブラッド・ピットにF1初ドライブの機会を提供したマクラーレンが、ピットが2023年型F1マシンMCL60でサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を走行した際の写真を公開した。ピットは、F1カーでの走行は、他とは比べものにならない経験だったと語っている。
6月19日、マクラーレンは、SNSを通して、『BP』のロゴが入ったパパイヤオレンジのレーシングスーツの写真を「オースティンはソニー日和だ」というコメントとともに投稿し、ピットのF1テストが行われたことを示唆した。
翌週の25日、マクラーレンは、ピットのテストについてのプレスリリースを発表、画像と短い動画も公開した。
「オスカー受賞俳優であるブラッド・ピットが、マクラーレンの2023年型マシンを運転するスリルを味わう機会を、CEOザク・ブラウンから提供され、これを受け入れた」とマクラーレンは述べている。
「映画『F1 The Movie(邦題F1/エフワン)』の世界公開を目前に控え、マクラーレン・レーシングは同作の主演俳優であるブラッド・ピットをアメリカ・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズに迎え、MCL60のステアリングを握るためのプライベートテスト日を設けた」
「ピットは過去2年にわたり制作が進められてきたF1を題材にした待望の映画で主演を務めており、マクラーレンでの現場撮影も行われていた。その彼が、ザク・ブラウンCEOの提案に応じて、マクラーレンの2023年型マシンを実際に走らせるというスリルを体験した」
「先月、ピットは、F1初走行に向けて、エンジニアリング会議、シート合わせ、そして集中したシミュレーターセッションを行うために、英国ウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジー・センターを訪問していた」
映画撮影においては改造されたF2マシンが使用されていたため、ピットが実際にF1マシンを走らせたのは、このマクラーレンでのテストが初めてだった。当日はレギュラードライバーのランド・ノリスのサポートを受けて、ピットはF1実車での走行を経験した。
『F1 Beyond the Grid』ポッドキャストに出演した際、その体験を振り返りながら、ピットはステアリングを握ったときの感覚に完全に圧倒されたと語った。
「時速197マイル(約317km/h)を出せた。どうしても200(マイル)に届きたかった。あと3マイル足りなかったから、少し悔しい」
「人生でこれほど『今ここにいる』という感覚を味わったことはない」
「ものすごく集中しているけれど、緊張で手に力が入り過ぎているようなことはない。ただ、なんというか、至高のリズムの中にいる感じなんだ。本当に並外れた体験だった」
「このダウンフォースの感覚を説明しようとしても、どうしてもうまくいかない。ジェットコースターと言いたくなるが、それも正確ではない。自分の真下に支点があるような感じで、まさにその中にいるんだ」
「昔、一度だけ曲技飛行機に乗ったことがあるが、それが一番近い。でもそれでも、このF1マシンの感覚は本当に唯一無二のもので、最高の高揚感がある。まだその興奮が続いている。今も興奮の真っ只中にいるんだ」
「ザク・ブラウン、チームのみんな、そしてランドと一緒に過ごせたことに感謝してもしきれない。すごい高揚感だった」
映画『F1/エフワン』は、6月27日公開予定となっている。
https://twitter.com/warnerjp/status/1935895883708875082
[オートスポーツweb 2025年06月26日]