「できるだけ早く結婚したい男性」がやりがちな致命的なミス…”タイパ”を重視すると実は損するワケ

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2025年06月26日 12:01  日刊SPA!

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―[結婚につながる恋のはじめ方]―
 皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント、山本早織です。

◆今の婚活はとにかく“効率的”ですが…

「結婚したい。でも時間はかけたくない」

 最近、30〜40代の独身男性からこんな言葉をよく聞きます。マッチングアプリや婚活パーティ、オンラインお見合いなど、今の婚活はとにかく“効率的”。

 でも、その効率の裏で、大切なことを見落としてしまっている人も多いんです。

◆タイパのいい恋愛はいい出会いにはつながらない

 今の時代、恋愛にも“タイパ(タイムパフォーマンス)”の概念が浸透しています。「条件が合えばすぐ会う」「3回目までに答えが出なければ次へ行く」。確かにスマート。

 でも、それって本当に“いい出会い”につながっているのでしょうか?

 たとえば、タカシさん(仮名・37歳)は年収も容姿も悪くない、いわゆる“普通以上”のスペック。彼は毎週のようにマッチングアプリで出会い、1か月に10人以上とデートしていました。でも、どの関係も長続きしなかったんです。

◆関係が長続きしなかった結果…

「会ってみてイマイチだったら、時間の無駄じゃないですか」

 タカシさんはそう話していました。でも、話が盛り上がらない、ちょっと価値観が違う、服装が好みじゃない……そんな“違和感”を重ねていくうちに、「もう誰ともうまくいかない気がする」と疲弊してしまいました。

 そこで彼が切り替えたのが、結婚相談所でした。

◆初めて味わった「人柄で好きになる感覚」

 最初は「コスパが悪い」「ルールが面倒」と感じていたそうですが、私と話していくうちに希薄な出会いを繰り返す自分に気がついたようでした。

 3回のデートの中でポイントとするべき点を知り、相手を知っていくプロセスを経て、初めて「人柄で好きになる感覚」を味わったんだとか。

 私たちの結婚相談所では、1回目のデートから3回目まで少しずつ時間を伸ばしていくことと、話を深めていくことをおすすめしています。

◆結婚相談所が勧める距離の縮め方

 たとえば、1度目はたわいもない話、2度目は価値観を遡るための逆時間軸の話、3度目に自己開示……といった感じ。

 こうして話が深まっていくことで求める距離感になっていき成婚しやすくなるのです。

 結果、タカシさんは半年後に、趣味や価値観がぴったり合う女性と交際をスタート。今は一緒に住む場所まで真剣に相談しています。

◆婚活経験者の約4割が感じていること

 実は、こうした傾向はデータにも表れています。婚活経験者の約4割が「出会っても関係が深まらない」と感じているという調査(リクルートブライダル総研)もあります。出会いの数は多くても、「この人と向き合いたい」と思える人に出会えていない。そんな人が増えているのです。

 たしかに忙しい現代人にとって、効率のよさは魅力的。でも、恋愛ってそもそも非効率なものじゃないですか? 初対面ではわからない良さもあるし、何度か会ってやっと安心して話せるようになることもある。

 大人の恋って、じわじわ温まっていくものです。

◆婚活における本当の“タイパ”の良さ

 “タイパ婚活”を否定するわけではありません。でも、「判断が早すぎるかも」と思ったら、一度立ち止まってみてください。条件より、心が動いたかどうか。スケジュールより、相手と過ごす時間の温度感。

 最終的に「この人と結婚したい」と思えるのは、効率よく出会った誰かではなく、ちゃんと心が通った“ひとり”なんです。

 それが、婚活における本当の“タイパ”のよさかもしれませんよ。

―[結婚につながる恋のはじめ方]―

【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)

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