
保護者と教職員で構成されるPTA。PTAは、行事のお手伝いをしたり広報誌を作ったりと子どもたちのために活動を行います。今回のお悩みは「PTAに入るか入らないか」。この投稿をもとに、ママたちのさまざまな意見を集めました。
『うちの子の小学校は行事の関係でPTAに入らなければならなかったけれど、中学校では入らなかった。そもそも強制加入というのがイヤだし、当時の役員の考え方が合わなくて非加入にした。でも特に何も問題はなかったよ。次は下の子が入れ替わりで中学校に入学するけど、どうしようかなと考え中』投稿者さんは元々ボランティア活動は好きだそうですが、PTAに加入していない人は私だけだったかも……とのことです。
PTAに加入する派、加入せざるを得ない派の声
まずはPTAがあるなら入る派のママたちの意見を見てみましょう。
地域や学校の慣習による加入
『中学までは近所に同じ学校の人がたくさんいるよね。親の関わり合いもあるから加入した方がいい。入っていないと、陰でいろいろ言われるよ。みんな好きで入っているわけではないからね』
『小中までは近所に知り合いだらけだから入った方がいい。正直入ってないと「そういう人」という目で見られる』
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子どもへの影響を考慮
子どものためにある組織なので「ママがイヤだから」という理由を突き通すわけにはいかないという声もありました。わざわざ学校や他の保護者と対立することはないと言います。
『子どもがお世話になっているのだから、できることは手伝うよ』
『子どもが「ママ変な行動しないでよ」となるのも可哀想。とりあえず流れに身を任せて加入した。特に嫌なこともないから、そのまま続けている』子どもが学校で気まずい思いをしないよう、ママとして「波風を立てない」選択をする人も多いようです。「入りたくないから」という理由だけで子どもに迷惑をかけるわけにはいきませんよね。
PTAは任意とは知っているけれどまだまだある…強制加入の現実
PTAが「任意」とされつつも、事実上強制加入であるケースも多いようです。ママたちの声からは、選択の余地がない状況への不満が溢れました。
『小学校も中学校も強制加入。会費は給食費と一緒に引き落とされる。加入しないと言える保護者は皆無』
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『撤廃した学校って本当にあるの? うちの学校の先生は入学説明会で「PTA役員が決まらない場合はお電話で意思を確認することもあります。そのときは“はい”か“YES”で答えてください」と真顔で言っていたわ』「はい」か「YES」とは……? このように、PTA加入が「当たり前」とされる場合も。こうした学校では、非加入を表明すること自体が難しいかもしれません。学校やPTA役員の強引な対応に、保護者が困惑するケースもありそうです。
PTAに加入しない派の声
一方で、PTAに加入しない選択をするママもいます。その理由は、強制加入への反発やプライバシーの重視、負担の回避など、こちらもさまざまです。
『中学で加入しないと提出したのに、なぜか会費だけ引き落とされて返金もなし。会員ではないのにお金を取られるってどのようなシステム?』
『退会しました。変人と思われてもいい』強制加入や不明瞭な会費徴収に不満を持つママは、明確に「非加入」を選ぶケースがあるようです。PTAへの参加を「個人の自由」と捉え、周囲の目を気にせず非加入を選ぶのでしょう。
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様子を見る派の声
PTA加入を決めかね、様子を見ているママもいます。学校のルールや周囲の状況を確認しながら、慎重に判断するケースです。
『中学校は任意で、入っていなくても困らないと聞いたので様子を見ている』
『会費を払うのはいいけれど、役員ができないから入会したくない。でも子どもは部活に入りたいって。PTA会費からも部活動費が支払われているみたい。だから悩んでいる』中学校ではPTAが任意の場合、加入の必要性を慎重に見極めるママもいます。子どもの学校生活に直接影響がない場合、非加入を検討するようです。
自分らしいPTAとの関わり方を見つける
学校の仕組みを理解し、自分に合った関わり方を見つけましょう。「役員同士で仲よくなった」「子ども同士が友だちになった」など、PTA活動を通じて他の保護者や子どもたちと繋がる楽しさを感じる人もいます。また、学校での仕事が多いので、子どもの様子を見る機会が増える利点もあるでしょう。
一方で、PTAが任意で子どもの学校生活に影響がない場合、非加入を選ぶママもいます。大切なのは、自分や家族にとって心地よい選択をすること。また活動をしなければいけないのは、ママだけではありません。夫婦で「PTAの負担をどう分担するか」「子どものためにどこまで関わるか」を話し合うことで、納得できる選択がしやすくなるのではないでしょうか。
文・岡さきの 編集・あいぼん イラスト・Ponko