
私はたびたび主人にコバヤシきょうだいの話をしていました。主人が在宅の仕事をしているときもあるので、共有しておいたほうがいいと思ったのです。

今日もなんの約束もなくわが家にやってきたコバヤシきょうだい。アキラは友だちと遊ぶ約束をしたため出かけています。在宅していた主人が対応してくれました。
主人の意図はわかりません。玄関の鍵をあけるとコバヤシきょうだいが家にあがってきました。

主人はオレンジジュースとお菓子をリビングのテーブルに出しました。主人に呼ばれたコバヤシきょうだいは、居心地悪そうにしながら席につきます。
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主人の言葉にコバヤシきょうだいが涙ぐみました。私は驚きます。すっかりふたりのことを「困ったきょうだい」だと思っていたからです。


私はコバヤシきょうだいが子どもであることをすっかり忘れていました。母親のことも「困った人」だと思っていました。しかしコバヤシきょうだいの話を聞いていると、コバヤシ家の人たちはみんな困っていて、どうすればいいかわからなくなっているように思えたのです。
コバヤシきょうだいから母親の電話番号を聞いた主人。夜母親に電話をかけ、話を聞くことにしたようです。

後日コバヤシきょうだいは、学童に入りなおしたそうです。ショウマくんの「仮病」のクセについては留守番でさみしい思いをしたからでしょう。親子でしっかり話し合い、改善されたと聞きました。

コバヤシきょうだいにとって安全な居場所ができて本当によかった、私たち大人が彼らの敵にならなくてよかった、と思いました。
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共働きが一般的になりつつある今、家庭のあり方や子どもへの支援について、地域で考えていく必要があるのかもしれない、と今回のことで学びました。
原案・ママスタ 脚本・もえこ 作画・魚師 編集・横内みか