
Aさんは、何度も繰り返す夫の浮気に悩まされていました。最初の浮気は3年前で、相手は職場の同僚でした。浮気が発覚した際、夫は土下座をして「二度としない」と涙ながらに謝罪しました。その姿を見て情にほだされたAさんは、「次はないわよ」と言って許したのです。
【写真】夫が1人で外泊 浮気を疑った妻 興信所の調査結果は…
その後、最初の浮気から1年が経過したころ、2度目の浮気が発覚します。この時は行きつけのバーで知り合った女性と、深い仲になってしまったというのです。実はこの浮気が発覚する直前に子どもが生まれていたこともあり、Aさんは怒り心頭です。「君と子どもが大事なんだ」といって謝罪を繰り返しても、まったく心に響きません。ただ子どもの将来を考えれば、すぐに離婚に踏み出すことはできませんでした。
それから2年が経過し、夫はおとなしくしているように見えたのですが、先日、友人から見知らぬ女性と夫が仲良く歩いていたと聞かされます。「またか…」とAさんはあきれてものも言えません。それでも子どもたちが立派に成長するまでは、離婚は避けたいと考えています。浮気常習犯の夫と、夫婦関係を再構築することはできるのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞きました。
浮気常習犯に期待はしない方がいい
ー「浮気常習犯」は治る可能性はあるのでしょうか
|
|
可能性がないとは言いませんが、期待しない方がいいでしょう。何度も浮気を繰り返す男性というのは、社会的地位が高かったり仕事ができたり、コミュニケーション能力が高かったりと「モテる」人であることが多いのです。
「モテる」男性を夫に選んだ時点で、「浮気のリスク」と隣り合わせだと考えたほうが良いかもしれません。「結婚したのだから、私だけを見てくれるはず」と期待するのは、少々酷な話でしょう。彼が「モテなくなる」まで変わらないと割り切った方が、話は前に進むと考えます。
ー関係修復を目指す場合、Aさんはどうすればいいでしょうか
関係修復の道を選ぶのであれば、「夫を変えようとすること」ではなく、「ご自身が変わること」が大切です。「悪いのは浮気をした夫なのに、なぜ私が努力しなければならないのか」と思うかもしれないですが、「変わってほしい」と相手に変化を強いるだけでは、状況は何も改善しません。
夫がいなくても輝ける魅力的な自分になって、精神的な自立を目指しましょう。夫に依存せず、ひとりの人間として輝き始めたとき、夫のあなたを見る目も変わり、「手放したくない存在」として再び認識する可能性もあります。
|
|
ー妻自身が前を向くためにはどうすればよいですか?
心の中の「毒」を吐き切るために、専門家などの第三者を頼ると良いでしょう。親や友人に相談しても、「そんな男、別れてしまいなさい」という言葉で終わってしまいがちです。プロのカウンセラーに依頼し、安心して感情をさらけ出せる場所で心のデトックスをすることをおすすめします。
毒を吐き切ったのち、「夫に裏切られた可哀想な私」という被害者から脱却し、辛い経験を乗り越えた強さと深みをもった人間を目指しましょう。「自分はどうしたいか」を人生の中心に置けば、再構築か離婚か仮面夫婦か、自分で幸せを選べるようになっていけるはずです。ひとりで抱え込まず、成長の機会と捉えて自分の人生を見つめてみてください。
◆木下雅子(きのした・まさこ)行政書士、心理カウンセラー。
大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。
|
|
- まいどなニュース
- まいどなニュース 関連ニュース
- ホテルのフロント、笑顔の中年男女に鍵を渡したバイト女子が半泣きに「知らん男と私の…」
- 「おっぱいが大きい人の聴診は嬉しいですか?」小学生みたいな質問への医師の回答が「すごい分かる」と反響
- 男性上司「セで始まってスで終わるものなーんだ?」 バイト仲間女性の模範解答に「カッコ良すぎるだろ」「完璧な返し!」
- 「母さんの作ってくれた方が美味しかったな」結婚して10年…何でも義母と比較しまくる“マザコン夫”に、妻は絶望「もう別れるしかない?」【カウンセラーが解説】
- 「あの時浮気を許してやったのは誰だ?」…10年経っても妻を責め続ける夫 家政婦扱い、外出制限…続く支配から抜け出す方法は【専門家が解説】