

私はイチカとニーナに近くのクリニックに行ってみようと提案しました。思春期の子どもたちを受け入れていて、小中学生でも生理について相談できるようです。私たちのこの状況を改善できるようなきっかけになるかもしれません。


私の提案にイチカは前向きな反応です。しかしニーナは不安を感じたようで「行きたくない」と言い出しました。すると思いがけないことに、イチカがニーナを励ましはじめたのです。「私やママがついているから、ニーナも一緒に行こうよ」

私たちはイライラしがちな期間が終わると、お互いに冷静になれるのです。そして3人とも、「またやってしまった……」「なんであんなことを言っちゃったんだろう」と後悔してしまうのです。これでは家族の良好な関係を壊してしまうことになりかねません。
この負のサイクルから抜け出すべく、私は3人そろってクリニックへ相談をしに行けたらと思いつきました。あまり乗り気でなかったニーナも、イチカに励まされて一緒に行くことを決めました。これが私たちにとっていいきっかけになることを願っています。
【第3話】へ続く。
|
|