2025年F1第12戦イギリスGP ルイス・ハミルトン(フェラーリ) 2025年F1第12戦イギリスGPのフリー走行1回目が行われ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はランド・ノリス(マクラーレン)、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)となっている。
イギリスGPの舞台であるシルバーストン・サーキットに持ち込まれたタイヤはハードがC2、ミディアムがC3、ソフトがC4という中間の3種類だ。このFP1には、レッドブルから育成ドライバーのアービッド・リンドブラッドが参加することになっており、角田裕毅のマシンに乗る。
またアルピーヌのリザーブドライバーであるポール・アーロンが、キック・ザウバーから参加する。アルピーヌはアーロンをキック・ザウバーに貸し出す契約に合意したため、アーロンはこのイギリスGPと第14戦ハンガリーGPのFP1にキック・ザウバーから参加することが決まっており、いずれもニコ・ヒュルケンベルグのマシンをドライブする。
気温22度、路面温度38度というコンディションで、現地時間12時半にセッションがスタート。ほとんどのマシンがミディアムタイヤでコースに出て行くなか、アストンマーティンとウイリアムズの2チーム4台はハードタイヤだ。
セッション序盤にトップに立ったのはジョージ・ラッセル(メルセデス)で、それをランド・ノリス(マクラーレン)が上回り、再びラッセルが1分27秒971でトップに浮上。アイザック・ハジャーが1分28秒010、リアム・ローソンが1分28秒292とレーシングブルズ勢が3、4番手に続くが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分28秒168で間に割って入った。リンドブラッドは1分30秒170をマークしたものの、「フロントがロックする」と無線で報告していた。
コース上ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)やランス・ストロール(アストンマーティン)がスピンを喫する場面もあったが、大事には至らずセッションは続いた。選手権トップのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分27秒761、ラッセルが1分27秒702とトップタイムが更新されていく。さらにはローソンが1分27秒676、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分27秒565、ハジャーが1分27秒502と、一時はレーシングブルズ勢がトップに立った。
最初の走行を終えて、各車一度コースに戻り、セッション中盤に入るとソフトタイヤを投入。各車タイムを更新するなかルクレールが1分27秒095、ラッセルが1分27秒163、ピアストリが1分27秒278とトップ3は三つ巴。ミディアムに続いてソフトでもレーシングブルズが中団勢トップでローソンが1分27秒423で5番手、ハジャーが1分27秒459で7番手だ。ソフトに履き替えてコースに出たばかりのガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)は、ターン1の立ち上がりでアウト側の縁石に乗ってマシンが跳ねてしまい、コントロールを失って、スピンを喫した。幸いウォールなどにぶつかることはなく、ボルトレートは自力でコースに戻った。
昨年のイギリスGPを制したルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、ルクレールやマクラーレン勢を上回って1分27秒892でトップに浮上した。ルクレールは最終コーナーでコースアウトしてしまい、マクラーレンを超えることはできず。リンドブラッドは1分27秒958で13番手、アーロンは1分28秒142で16番手だ。
終盤は各車ユーズドタイヤでロングランに取り組み、タイムシート上に大きな変化はなし。トップはハミルトン、2番手はピアストリ、3番手はピアストリというトップ3でFP1が終了した。4番手以降はルクレール、ラッセル、ハジャー、アルボン、ローソン、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、フェルスタッペンとなっている。リンドブラッドは13番手、アーロンは17番手だった。
[オートスポーツweb 2025年07月04日]