寺田明日香、最後の日本選手権は6位「みんなでパワーアップしてきた種目」切磋琢磨してきた仲間に感謝

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2025年07月06日 20:39  TBS NEWS DIG

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■陸上・日本選手権 最終日(6日、東京・国立競技場)

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大会のフィナーレを飾る女子100mハードル決勝では、大接戦の末、パリオリンピック™代表の田中佑美(26、富士通)が12秒86(-0.4m)で大会初優勝を果たした。

今シーズン限りで一線を退くことを表明している寺田明日香(35、ジャパンクリエイト)は、最後の日本選手権は13秒09の6着で終えた。

フィニッシュ直後、混戦の影響もあってか電光掲示板に表示された順位が二転三転。1回目の表示では田中が1着も、2回目の表示では1着中島ひとみ(29、長谷川体育施設)、2着田中に変わり、3着に寺田が。だがまた消えて、決勝のメンバー全員でトラック上に座って見守ることに。写真判定に時間を要したが、最終的に0.003秒の差で田中が1着、中島が2着となり、全員の結果が発表されると、お互いの健闘を称え合い、寺田を中心に全員で横並び一列で記念撮影。

レースを終えた寺田は「スタート悪くなかったので、このリズムでみんなと勝負したいなと思ったんですけど、中盤どんどん遅れてきちゃって耐えてくれって思いながら。満足のいく走りではなかったんですけど」と決勝を振り返り、「織田記念から木南、布勢、日本選手権とみんな毎回一緒に走ってるのに“寂しい”って言ってくれて、そのたびに一緒に泣いてみたいな感じで、ここまでみんなでパワーアップしてきた種目になってくれたことが、嬉しいなと思いますし、その時代の1人になれて嬉しいです」と、注目度の高い種目に成長したことを喜んだ。

フィニッシュ直後は、福部真子(29、日本建設工業)と涙ながらに抱き合うなど、温かい雰囲気に。「みんなそれぞれ順位だったりとか、タイムとかあるんですけどそういう中で、まず(自分に)寄ってきてくれるっていうのは本当に嬉しいし、これから私が選手を辞めてからも、きっと何かしらね繋がっていく縁だと思うので」と共に切磋琢磨してきた仲間に感謝した。

また、ファイナリストになったことで、世界陸上代表入りの可能性は残っており、「表彰台に上がれず終わってしまったのは悔しいなと思うんですけど、それは今の私の力だっていうことなので。ここで“はい終わり”って感じではないので、今年いっぱいしっかり走っていければ。8月の後半まで時間があるので、もう一回力をつけてチャレンジしていきたい」と世界陸上出場に向けて前を向いた。

※写真:寺田(前列中央)と女子100mハードル決勝のメンバー

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