<DeNA1−5阪神>◇6日◇横浜
白星のバトンをつないだ。阪神伊藤将司投手(29)が要所を締めた投球で自身3連勝を飾った。初回から受けた3点の援護に甘んじることなく、目の前の打者に集中。低めを意識した丁寧な94球で、7回5安打1失点と好投を見せた。
「走者を背負ってから、しっかりコースに投げられたので。そこがよかったと思う。初回に3点が入ったおかげで、丁寧に投げられたかなと思います」
3点リードの2回。先頭の4番牧に左翼への特大ソロを被弾したが、ペースを乱さなかった。5回までで許した安打はこの本塁打のみ。6回は1死一、二塁。7回には2死一、二塁のピンチを招いたが「あと1本」を許さなかった。横浜高時代から慣れ親しむ横浜スタジアムで23年8月以来、約2年ぶりの白星だ。
3連戦の初戦となった4日の試合では、うれしい姿を見届けた。リリーフ登板したDeNAの岩田は、昨季まで阪神の同僚で同期入団。自主トレもともにし、時に助言なども送ってきた2学年下の後輩左腕だ。今回はタイミングが合わず球場での直接会話はできなかったが、試合で投げている姿はしっかり目に焼き付けたという。「自主トレも一緒だったので。ここから1軍でどんどん投げてもらえたらいいなとは思います」。この日はさすがの好投で、先輩の威厳を見せた。
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今季初先発となった6月11日西武戦から、これで4試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成。3連勝で今季3勝目を挙げ、防御率も0・59と安定感が光る。藤川監督も「非常に我慢強いし。また引き続き、とにかく継続することですね」と評価した。
この日でチーム防御率も1・93に良化。8連勝中にチームが許した失点は5点のみで、1試合あたりの平均失点数はわずか「0・625」だ。誰も崩れない鉄壁ローテ。安定感の光る左腕もその1人だ。【波部俊之介】
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