「月3回、朝の交差点に立つだけ」文句タラタラで引き受けた交通委員に…「どんなことでも考え方ひとつで印象が変わる」【漫画】

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2025年07月07日 07:30  まいどなニュース

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交通委員を担当する峯さん (C)minetoriko

ご近所さんとのお付き合いの一環で、町内会のお手伝いをする人もいるでしょう。家族の何気ない日常のエッセイ漫画を手がける峯鳥子さんの『交通委員、ほぼ立ってるだけのお役目のはずが…1年後思わぬ嬉しい瞬間に立ち会えた!』は、作者の峯さんが町内会の役員として交通委員を担当する様子が描かれたコミックエッセイです。以前X(旧Twitter)に投稿されると、2000を超える「いいね」が寄せられています。

【漫画】『交通委員、ほぼ立ってるだけのお役目のはずが…1年後思わぬ嬉しい瞬間に立ち会えた!』(全編を読む)

最初は嫌々…先輩交通委員の言葉で意識に変化が?

令和6年2月、誰もやりたがらない交通委員を町内会長から直々に担当するようお願いされる峯さん。交通委員は任期2年で、制服、ヘルメットを着用し、毎月10、20、30日の朝に交差点に立つことが課されます。ちなみに、違反を見つけても検挙する権限はありません。

断るのが苦手な峯さんは仕方なく引き受けるも、当初は文句タラタラでした。それでも通学中の児童と挨拶を交わす機会があり、そんな状況に心を癒されていた峯さん。

しかし、夏になると、猛暑のなかで1時間も立つことに。辛い状況が続くなか、交通委員のペアである「○藤さん」がやってきて、峯さんに熱中症対策の飴を渡します。

それをきっかけに話を重ねると、○藤さんは、交通委員を5年以上も担当しているとのこと。また、交通委員を続ける理由として「交通委員が立ってる町と居ない町なら どちらに住みたいかなぁって思ってね」と話します。みんなが安心して住めるよう、熱い思いを込めて立ち続けているのでした。

○藤さんの話を受けて、峯さんは“例えば今日事故を起こす運命の人が交通委員をチラッと見て、気を引き締めたことで事故を起こさないかもしれない”と考えるように。嫌々だった峯さんは「私も前向きな気持ちで立ってみようかな」と思い始めます。

そして、月日が経ち、交通委員のお疲れ様会で、警察署長から「9年ぶりに市内で交通事故死ゼロでした」との報告が。その報告を聞いて「一人も死ななかった…」と嬉しい気持ちになる峯さん。そして、辛くて面倒ながらも、交通委員を引き続き頑張ろうと思うのでした。

読者からは「どんなことでも考え方ひとつで印象が変わる良い例」「こういった人たちのおかげで町は廻っているんだなあ」などの声が。そこで峯さんに、同作を描いたきっかけについて話を聞きました。

家族、ご近所さんから温かい言葉も

―同作を描いたきっかけを教えてください。

交通委員を引き受けた当初は、こんな「ただ立っているだけの役目」に何の意味があるのか分からず文句タラタラでしたが、一年後自分の心境に変化があったので、漫画にしてみようと思いました。

―同作の中で、特にお気に入りの場面があれば、理由と一緒にぜひお聞かせください。

先輩交通委員の○藤さんが、彼なりのやりがいをこの役目に見いだし、シャンと立っている場面です。私もイヤイヤ立つのではなく、「町の安全に貢献できていると信じて立とう」と前向きに思えた瞬間でした。

―現在も交通委員は続けられているのでしょうか?

任期が2年なので、現在も継続中です。家族が出かける時間よりも、私が出かける方が早いので、「交通委員がんばれ〜」と送り出されています。制服姿で交差点まで歩いていると、近所の方から「交通委員お疲れさま〜」と言っていただけることもあり、温かい気持ちになります。

―読者にメッセージをお願いいたします。

漫画を読んでいただき、ありがとうございます。この漫画が、皆さんの住む町の安全について考えるきっかけになってくれたら幸いです。

(海川 まこと/漫画収集家)

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