《Over50イケオジ俳優ランキング》に異変あり、1位は福山雅治、木村拓哉ではない“長身モデル系”

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2025年07月07日 11:10  週刊女性PRIME

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「Over50・イケオジ俳優」ランキング1位は?

 朝ドラ『あんぱん』(NHK)の竹野内豊(54)演じる寛おじさんや、『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)の中井貴一(63)演じる和平、『キャスター』(TBS系)の阿部寛(61)演じる進藤など、over50の素敵なオジさまたちが最近のドラマ界を席巻している。『あんぱん』で柳井寛が亡くなった際は“寛おじさんロス”が続出するなど、今、熱いのはアラフィフ・アラ還の俳優たち。そこで40代〜70代の女性500人に「私がいちばん沼った50歳以上の俳優」アンケートを決行。みんながハマったイケオジ俳優は誰だ!?

 9位は22票の同数で本木雅弘(59)と大泉洋(52)。

 シブがき隊時代が懐かしい本木は、企画・主演を務めた映画『おくりびと』が国内外で多数の賞を受賞するなど活躍。「シブがき隊から今に至るまで感じが変わらずイケオジ」(千葉県・52歳)、「芯のある落ち着き」(宮城県・73歳)などの声が寄せられた。

「シブがき隊時代からハンサム。“変わらない人”の代表格では」と語るのは放送作家でコラムニストの山田美保子さん。

内田也哉子と結婚して婿養子に

「また、昔から前に出るタイプではなくて。小泉今日子さんが彼について“びっくりするほど自己評価が低い”とコメントしていたのも印象的でした」(山田さん、以下同)

 1995年に内田也哉子と結婚し婿養子になった本木。内田家の一員としての顔も好ポイントだ。

「個性的な方々の中で彼が安定剤のような存在になり、全員が素敵に輝いたんじゃないかと思います。内面も含めてのイケオジ感が強い方ですね」

 同じく9位に入った大泉は、演技やトークなどマルチに活躍。北海道テレビの『水曜どうでしょう』が人気を博して全国区になり、最近では映画『かくかくしかじか』も話題に。

「シリアスな演技も素晴らしいけど、面白いのがいちばんの魅力」(福岡県・57歳)、「俳優、バラエティー、歌手としても活躍しているので」(沖縄県・46歳)と、多彩な才能を推す声多し。

「大泉さんは映画の完成披露試写会などで、一緒に登壇した方を必ず立てて盛り上げますよね。面白くて明るいというのはもちろんですが、その背景にあるのは彼の優しさやサービス精神。なので、素のお人柄も含めての人気かなと。番組責任者を務める『SONGS』(NHK)でも、毎回ゲストの方が気持ちよく話しているのが伝わってきて。それも大泉さんの優しさゆえなんだと思います」

昔からブレない生き方でカッコいい

 8位は24票で木村拓哉(52)。長期にわたり第一線で活躍するスーパースターだ。「何をやっても嫌みがなく、周りに配慮ができてカッコいい」(富山県・75歳)、「昔からブレない生き方でカッコいい」(大阪府・61歳)など、回答欄は“カッコいい”が乱れ咲き。

 “何をやってもキムタク”と、ネガティブな意味で言われることも多かった木村。だが、逆に「それをキープしているのはすごいことでは」と山田さん。

「最近のCMなどを見ても、やはり彼は何をしてもカッコいいんですよね。さらにオフや素の場面でもキムタクのままでカッコいい。今、改めて“木村拓哉すごい”とみんなが思う存在になったのでは」

 “昔からブレないキムタク”が今、さらに花開いたのかも。

「ネガティブに言う人もまだいると思うけれど、“ちょっ待てよ”と(笑)。すごい人だと、文句なしに思います」

 7位は25票獲得で福山雅治(56)。『MELODY』、『桜坂』など数々の大ヒットを放ち、俳優としても『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)、『ガリレオ』(フジテレビ系)、『龍馬伝』(NHK)ほか人気作多数。「いつまでも若々しいし、どこか甘い雰囲気があるのが奇跡」(東京都・77歳)、「歌もうまいし顔が好き」(大阪府・56歳)などのコメントが寄せられた。

 そして山田さんからは初対面時のマル秘エピソードが。「初めまして」と挨拶すると、「初めましてじゃないですよね?」と言われて少し考え込み、「僕が勝手に山田さんのことを見ていて、知ってると勘違いしてたんですね」と返されたそう。

「その言葉の選び方も言い方も本当に素敵で、倒れそうになりました(笑)。また、演技やユーモラスなトークも魅力ですが、福山さんといえばやはり甘いマスクと歌声。楽曲も含めての世界観がイケオジ感につながっているんだと思います」

和平がよすぎて、ロスになりそう

 6位は、長倉和平を演じた『続・続・最後から二番目の恋』が最終回を迎えたばかりの中井貴一(63)で26票。映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍する彼には、「渋いところもあるのに、ユーモアもある。品がいい」(東京都・74歳)、「ユーモアのセンスがあり、『サラメシ』のナレーションが超イケていた」(神奈川県・77歳)などの声が集まった。

 山田さんも和平に沼ったひとり。

「和平がよすぎて、ロスになりそうです」と笑う。

「ご自身も品がよくて面白くてスーツも似合って、まさにイケオジ。先日、『飯島直子の今夜一杯いっちゃう?』に出演されたときも素敵で。お料理を取り分けようとする中井さんに飯島さんが代わろうとすると、“うちではこれが当たり前なんで”って。ご自宅での様子が垣間見えたような瞬間でした。またお母様やお姉様に囲まれて育ったからなのか、女性をすごく立てる方で、そこも魅力的だと思います」

 5位は28票で反町隆史(51)。『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)、『GTO』(フジテレビ系)などで人気を集め、『相棒』(テレビ朝日系)では杉下右京の4代目相棒・冠城亘役を好演。「年を重ねてさらにカッコよくなった。セクシーさも出ている」(新潟県・53歳)、「昔と変わらずカッコよく、それでいていい感じに年齢を重ねている」(東京都・57歳)などの声が届いた。

「181センチの長身でスーツもビシッとキマる、若いころからずっと変わらないカッコよさですね」

 2001年に松嶋菜々子と結婚した反町。「奥様の存在も支持につながっているのでは」と山田さんは分析する。

「CMや『GTOリバイバル』(フジテレビ系)での共演も話題になりましたが、“こんな旦那さんがいたらいいな”というのが見えやすいと思うんです。変わらないカッコよさに加え、奥様との素敵な関係性も人気の秘密では」

役柄を裏切らない実際のお人柄

 4位は30票で大沢たかお(57)。ドラマ『星の金貨』(日本テレビ系)、『JIN―仁―』(TBS系)や映画『キングダム』の王騎将軍が人気を集め、映画『沈黙の艦隊』では主演、プロデュースを担うなど、幅広く活躍中だ。「自ら映画をプロデュースし成功している」(神奈川県・60歳)と仕事ぶりに惹かれる人や、「仁先生が素敵だった」(千葉県・57歳)、「『キングダム』がカッコよかった」(福島県・40歳)など役のファンも。

「仁先生のイメージは今でも大きいですね。そして、それを裏切らない実際のお人柄が票につながっている気がします。

 いい感じで年齢を重ねて、今では重鎮。『キングダム』での後輩俳優への言葉が、とても優しくて印象的でした。また作品一つひとつを大切にされている印象も強いので、その真摯さも評価につながっているのでは」

 3位は33票で西島秀俊(54)。1993年のドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)で大ブレイクするも、事務所の移籍でメジャー作品から離れた時期があった。2002年に北野武監督映画『Dolls』に抜擢され、以後、『MOZU』(TBS系)の主役、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)、映画『ドライブ・マイ・カー』などで活躍。

「結婚したときはしばらくロスしちゃいました」(青森県・71歳)という声には、山田さんも「まさに!」と共感。2014年の結婚発表では“西島ロス”が流行語になったほどで、山田さんも「ロスといえば西島さんが浮かびます」と振り返る。

 また、「『あすなろ白書』のころから好きだった」(静岡県・70歳)、「昔から好き。若いころから素敵だが、最近は大人の余裕が加わってさらに素敵に」(大阪府・59歳)などの声も。

「長くイケメンとして君臨されている方だとよくわかりますね。もうみんなの元カレ(笑)」

 また転機となった映画『Dolls』も思い出深いという山田さん。

「とてもきれいな映像で、そこから一気にお仕事も増えて。以前、西島さんが北野武さんにすごく感謝していて、作品には二つ返事で出るとおっしゃっていたんですが、おとこ気あふれるお人柄も含めて、私も大好きな俳優さんのひとりです」

今も変わらず素敵な「元祖イケメン」

 そして『キャスター』の進藤壮一役も好評だった阿部寛(61)が34票で2位に。『メンズノンノ』のカリスマモデルから俳優に転向。『TRICK』(テレビ朝日系)、『結婚できない男』(フジテレビ系)、『ドラゴン桜』(TBS系)、映画『テルマエ・ロマエ』などシリーズ化された作品も多く、人気の高さを証明している。「ドラマにハズレがなく、彼が出ている作品は絶対面白い」(宮城県・45歳)と全幅の信頼を寄せる人や、「独特の雰囲気があり、クセのある役がうまい」(茨城県・61歳)と演技を絶賛する声が多く寄せられた。

「『TRICK』のコミカルな役も楽しかったし、『キャスター』のようなシリアスな作品もお似合いになる。本当に阿部さんの出演作はハズレがないですよね。そして190センチ近い長身で、存在感も素晴らしい」

 また、バラエティー番組などでの素顔も見逃せない。

「『ニノなのに』(TBS系)で小学生とりんごの皮むき対決をされて、必死に戦っている姿がとても可愛らしかった。モデル時代も素敵でしたけど、今も変わらず素敵で。元祖イケメンなので、イケオジという言葉がいちばん似合う方かも」

 そしてラストは『あんぱん』の寛おじさんで日本中を涙させた竹野内豊(54)が、66票で1位に輝いた。コメントも「『あんぱん』での心に響くセリフ。立ち居振る舞いもカッコいい」(東京都・67歳)、「朝ドラでの演技を見て、いい年の取り方をしていると思った」(愛知県・65歳)と、朝ドラ効果は絶大のようだ。また、「品があって大人な感じがするけれど、コミカルな役では可愛らしさも垣間見える」(秋田県・51歳)などの声も。

「お坊さんの法話を聞いているような気持ちになるほど、『あんぱん』の寛さんはセリフが全部素晴らしかったですね。特に、跡継ぎを産めなかったことを謝る妻の千代子(戸田菜穂)に“わしは千代子に惚れて一緒になれて、これ以上の幸せはないと思う”と言うシーンは、本当にグッときました」

独身を貫いているのも大きい

『星の金貨』や『ビーチボーイズ』などで大人気となった20代。そして『ヤンキー母校に帰る』(TBS系)や、合コン好き警察官僚役が最高だった山田さんイチオシの『BOSS』(フジテレビ系)、さらに近年の『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)、『イチケイのカラス』(フジテレビ系)に至るまで、カッコよさが色あせない竹野内。

独身を貫いているのも、実は大きいですよね。最近、いろいろなランキングで竹野内さんが1位になっているんですが、要因のひとつはそこかなと。また、演じられる役柄とご本人のイメージが作品ごとに合致して、相乗効果でどんどん素敵になられている。イケオジ街道まっしぐらな方だと思います」

 最後に、山田さんが考えるイケオジの重要ポイントとは?

「長身の方が多いので、そこは大きいのかなと。あと、みなさん動きが軽やかですよね。普通のおじさんとイケオジの境界線は、そこにあるのでは」

 年を重ねることで、さらに輝きを増すイケオジたち。猛暑も彼らに癒されて乗り切ろう!

 取材・文/今井ひとみ

 山田美保子 放送作家、コラムニスト。テレビ・ラジオのコメンテーターとして『サンデージャポン』(TBS系)などに不定期出演中

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