坂東玉三郎が語る「舞台人が一生進歩し続けられるかぎ」 染五郎と團子は持っていると「確信」

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2025年07月07日 16:29  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「八月納涼歌舞伎」で上演する「火の鳥」について語る坂東玉三郎(岡本隆史氏撮影)

坂東玉三郎(75)市川染五郎(20)市川團子(21)が7日、都内で、「八月納涼歌舞伎」(同3〜26日、東京・歌舞伎座)で上演する「火の鳥」の合同取材会を行った。


永遠の力を持つ火の鳥を玉三郎が、火の鳥を探し求める兄弟を染五郎、團子が演じる。


玉三郎は「数年前に脚本はできていましたが、その後、染五郎さん、團子さんとご一緒して、この方々とと思いました」と話した。昨年、染五郎と「源氏物語 六条御息所の巻」などで、團子とは「天守物語」で共演した。2人と共演しなければ、「火の鳥」が実現に向けて動き出すことがなかったかもしれないとした。


染五郎と團子について、玉三郎は「非常にまっすぐに生きていらっしゃる2人。舞台に対して素直で謙虚でまっすぐあることが大事ですが、共演してみて、2人ともそうであると確信しました。どんな舞台人、音楽家でも、芸術家として我を張ったり、虚勢を張るところはあっても、芯の芯がそうである(=素直で謙虚であること)が一生進歩し続けるかぎ」と語った。


染五郎は「役の内面的な部分をご指導いただきました。また、声の出し方を人体の断面図のようなものを見せてもらって教えていただき新鮮でした。声の出し方も変わったなと思います」、團子は「せりふの語尾、発声、どうやって歌舞伎座の奥まで届けるかを教えていただきましたし、台本を読み解く力を教えていただきました」と話した。

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