坂東玉三郎「すれ違わないために一緒に」 指導やアドバイスが時代で変化したことに言及

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2025年07月07日 16:43  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「八月納涼歌舞伎」で上演する「火の鳥」について語る坂東玉三郎(岡本隆史氏撮影)

坂東玉三郎(75)市川染五郎(20)市川團子(21)が7日、都内で、「八月納涼歌舞伎」(同3〜26日、東京・歌舞伎座)で上演する「火の鳥」の合同取材会を行った。永遠の力を持つ火の鳥と、火の鳥を探し求める兄弟を描いた作品。


火の鳥にちなんで、作品も再生を繰り返してほしいかを問われると、玉三郎さんは「本当にそう思ってます。5年より先になったら、今の感覚というものが本当に鈍くなっていくと思うんです。生きていたとしても。だから感覚が鈍くならないうちに、いい作品を作ってあげたいって本当に思っていますし、できる限り僕の経験上は話してあげたい、あるいは体験させてあげたいというのが僕の強い思いです」と、染五郎と團子を見やった。


さらに「生きていたとしても感覚が鈍くなったかどうかは自分で分からないから、変だったら言ってねってみんなに言ってます」と笑った。


また、指導やアドバイスの仕方が時代で変わってきたことに触れつつ、昨年、染五郎、團子と共演してきた経緯を話した。玉三郎は「いわゆるすれ違いざまに、他人のお子さんであろうがお弟子さんであろうが、すれ違いざまに注意をしたりアドバイスするという時代ではなくなったと思う。私はすれ違ってしまわないために去年からご一緒しています」と話した。


玉三郎とともに演出をつとめ、美術原案を手がける原純さんも出席した。

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