ランラは、「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)」のメンズウェア専攻を修了したアルナル・マール・ヨンソン(Arnar Már Jónsson)とルーク・スティーヴンス(Luke Stevens)によって立ち上げられたファッションブランド。衣服を「鎧」ではなく「シェルター(保護)」として捉え、伝統的なテーラリングとアウターウェアを融合させたコレクションを展開している。
「ヨルズ」は、デザインチームの母語であるアイスランド語で「大地」を意味し、ランラが自然や持続可能なプロセスに深く関わっていることを象徴。同誌では、ランラのメンズウェアに対するアプローチにインスピレーションを与えるアートや人々、場所を紹介するという。
創刊号は、イタリア人アーティスト ルイジ・リネーリ(Luigi Lineri)とのコラボレーションの一環として制作。同氏が人生をかけて行ってきたアディジェ川の石を収集・分類・展示するという活動を紹介し、サイラス・ダンハム(Cyrus Dunham)との対話を通して生態系や詩、宗教をめぐる問いを探求する。また、マッティア・パロディ(Mattia Parodi’s)によって撮影された、リネーリの自宅兼スタジオの写真も公開する。
このほか、リネーリとのコラボによる二つ目のプロジェクトとしてロベルト・コロンボ(Roberto Colombo)が監督を手掛けた短編映画「THE MIND IS THE HAND THE HAND IS THE MIND」も公開。同作品では、リネーリの「詩的かつ哲学的な思索」と「故郷の風景やスタジオ」、「印象的な石の形状」が映し出され、彼の芸術的に対する視覚的な瞑想を提供する。