米電気自動車(EV)大手テスラのショールーム=15日、インド・ムンバイ(ロイター時事) 【ニューデリー時事】米電気自動車(EV)大手テスラは15日、インド西部の商業都市ムンバイにショールームを開設し、新車販売台数で中国、米国に次ぐ世界3位の自動車市場に本格参入した。地元報道によると当面、中国から輸入したスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」を販売する。
同社は長年インド進出を模索していたが、EVに対する高関税が壁となってきた。インド政府は昨年3月、国内での製造工場設置のため415億ルピー(約710億円)以上の投資などを条件に輸入関税率を現行の最大100%から15%に引き下げる優遇策を発表。マスク最高経営責任者(CEO)によるモディ首相への働き掛けもあり、門戸が開かれた形となった。
ショールーム開設式典で、ムンバイがあるマハラシュトラ州のファドナビス首相は、テスラが将来的にインドでの製造や研究開発を「検討してくれると確信している」と期待を込めた。