「バトル・ロワイアル」舞台あいさつでセリフ覚え悪いのは「選挙活動中の方」 主演の藤原竜也も笑い

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2025年07月15日 18:54  日刊スポーツ

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「さよなら丸の内TOEI」の一環として行われた主演映画「バトル・ロワイアル」上映前舞台あいさつに登壇した藤原竜也(撮影・村上幸将)

藤原竜也(43)が15日、東京・丸の内TOEIで行われた同館の閉館プロジェクト「さよなら丸の内TOEI」の一環として行われた、2000年(平12)の主演映画「バトル・ロワイアル」上映前舞台あいさつに、深作欣二監督の1人息子で脚本、プロデューサーを務めた健太氏(52)と登壇した。


トークの中で、セリフの覚えが悪い俳優に向け、撮影中にカンペが出たエピソードが明かされた。深作氏は「竜也君は、セリフ覚えは良いけれど…名前を出せない、選挙活動中の方が、せりふ覚えが悪い」と吐露。藤原も「(カメラが)向かう方向にカンペがあった。選挙活動中…」と言い、笑った。「選挙活動中の方」について具体名の言及はなかったが、参院選の選挙戦を闘っている、れいわ新選組の山本太郎代表(50)のことを指していたとみられる。


「バトル・ロワイアル」は、99年に刊行された高見広春氏の同名小説の実写化作品。中学生同士が殺し合いをする内容で、少年犯罪の助長や青少年への悪影響があると国会議員による上映規制運動が展開。00年11月17日の国会・文教委員会で文部大臣にこの映画に対する政府の見解が問われるなど社会問題となった。そのことについて聞かれ、藤原は「僕らはね、子どもっちゃ、子どもだから…。大人たちは問題があると騒いでいる。僕らは日々、撮影をこなさなければならない…別世界の話だった」と振り返った。深作氏は「良い宣伝になると思った。仕込みかと思った。東映は、やくざ映画など、アナーキーな作品を作っていた。逆境もエネルギーに変えていく。逆にリスクある作品を盛り上げてくださった」と感謝した。


丸の内TOEIは、1960年(昭35)9月20日に、東映本社の東映会館の落成とともに丸の内東映と洋画封切館・丸の内東映パラスとして開館。04年10月には現行の丸の内TOEIに名称統一し2スクリーンを構える。そして24年5月15日、東映会館の老朽化を理由に、今夏をめどに再開発することを発表。今年1月16日に同所で開催した東映ラインナップ発表会で、正式な閉館日(最終営業日)を7月27日とし、最後の直営館として約65年の歴史に幕を下ろすことを発表した。そして9日から「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクト上映がスタート。閉館日の27日までの80日間にわたって、数々の傑作特集上映に加え、劇場を活用した各種イベントも実施する。

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