東京債券市場で長期金利が上昇したことを示すモニター=15日午後、東京都中央区 15日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時1.595%に上昇(債券価格は下落)した。リーマン・ショック直後の2008年10月以来、約16年9カ月ぶりの高水準。参院選の結果次第で減税などにより財政が悪化するとの懸念から国債が売られた。
20日投開票の参院選での与党の苦戦が報じられ、自民・公明両党で非改選と合わせて過半数を確保できるかは不透明とみられている。市場では「参院選の結果が判明するまでは、国債を手放す動きが強まりやすい」との声が聞かれた。