コメの流通に関するアンケート結果を受け取る小泉進次郎農林水産相(右)=15日、東京都千代田区 大規模農家らで構成する日本農業法人協会は15日、コメの流通に関する会員アンケートの結果を公表し、小泉進次郎農林水産相に手渡した。今後増加させたい販売経路に関して、最も多い回答は「個人消費者」で、31.7%を占めた。
販売先を増やす理由としては、「取引価格の安定」が最多で、次いで「取引価格を高くしたい」が続いた。斎藤一志会長は個人消費者への販売について、「単価も自分で決められ、安定的な売り先として確保できる」との見方を示した。
調査では、農協系統が主な販売先の大規模農家のうち84%が、消費者に届くまでに介在する事業者数が「分からない」と回答した。斎藤氏は、「どこに(コメが)行っているか分からないと不安だし、評価も聞こえてこない」と指摘した。
アンケートは、コメ流通の透明化を目指す小泉氏が、6月に斎藤氏と面会した際に依頼。インターネットによる調査で、7月1〜8日の期間に126の回答を得た。