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俳優の長濱ねるが、7月15日(火)に8年ぶりの写真集『長濱ねる』を発売したことを受けて、出版元である講談社にて発売記念会見を行った。
参考:【撮り下ろし写真】長濱ねる、美しいノースリーブ姿で8年ぶり写真集の手応え語る
欅坂46時代に出版された初のソロ写真集『ここから』(講談社)以来、8年ぶりとなるセカンド写真集『長濱ねる』は、「25歳の自分の姿を、大好きな場所で大好きな写真家さんに撮っていただきたい」という長濱たっての希望でプロジェクトがスタート。
撮影を担当したのは、人気写真家の高橋ヨーコ氏。フィンランドの静かな森の中、水着で湖に思い切りダイブしたり、アイスランドの雄大な氷河に息をのんだり。料理に満面の笑みを浮かべたり、現地に住む人々や動物との交流に瞳を輝かせたり……。北欧の短い夏を楽しむべく、解放的な姿を見せるシーンも収められている。
25歳の長濱ねるが旅先で見せた光も影もそのまま、まるで「私小説」のような一冊に。子供のように屈託のない姿も、ふと見せる大人の女性のムードも、どちらも感じられる作品だ。
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記者会見に純白のノースリーブワンピースで登壇した長濱は、8年ぶりの写真集について「撮影したのはちょうど1年前の7月頃だったので、ようやく皆さんにお届けできる日が来てとても嬉しいです」と喜びを伝え、自身の名前を冠した写真集のタイトルについては「名前を前面に出すのは、最初は少し恥ずかしい気持ちもあったんですけど、今回撮っていただいた大好きな高橋ヨーコさんをはじめ、写真集チームの皆さんからこの一冊をめくって見終わったらきっとこのタイトルがしっくりくるというお言葉をいただいたので、このタイトルでお願いしますということになりました」と経緯を明かした。
今回の作品のテーマやこだわりについて、「高橋さんという写真家さんが大好きでスタートしたこの企画だったんですけれど、私が作りたかったのは色褪せない写真集と言いますか、いつ開いても楽しんでいただける写真集。写真のセレクトもそうですが、スタイリングも基本的に古着だったり、自分の私服でコーディネートしていただいて、あまり時代だったり流行り廃りのない、愛される写真集を目指しました」と写真集や本に造詣の深い長濱だからこそのこだわりが伝わるコンセプトを語った。
お気に入りのカットに、フィンランドの山の中、緑生い茂る場所にある岩に座って撮った写真を選んだ理由は「私とヨーコさん二人だけで草むらにずんずん入っていって写真を撮ったんですけど、自分のルーツにある野生児っぽさも、フィンランドという場所の魅力も写っているので、写真集を象徴するような一枚かなと思います」とアピール。五島列島の島育ちである長濱らしさも感じられる一枚だ。
高橋ヨーコとの撮影での思い出については「本当に高橋ヨーコさんにずっと憧れていたので、撮影していただけて光栄でした。撮影中に空港で高橋さんと2人きりになる時間が40分ぐらいあってカフェでお茶をしていたんですけど、お互いのフィルムカメラを見せ合ったりとか、ヨーコさんのこれまでの旅のお話をたくさん伺えて、心の距離が縮まった瞬間がありました」と語る。
今後の目標を聞かれ、「やっぱり旅をするのが好きなので、フィンランドとアイスランドにもまたいつか1人で行ってみたいなと思います。仕事では、今お芝居をさせていただけているので、もっともっと自分の演技を磨いて、色んな作品に参加させていただけるようになりたいと思っています」と目標を掲げた。
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「基本的にいつも緊張している」という長濱。記者からの質問で、この8年について聞かれると、「良い意味で人に委ねることができるようになりました。この写真集も写真のセレクトだったり、タイトルだったり、基本的に皆さんがいいと思う部分を残そうというマインドで制作しました。いわゆる自分が好きな顔とか、自分が得意な表情みたいなものだけで埋め尽くされた写真集にならないように気をつけて、チームの皆さんと一緒に、自分が見たことのないような顔を入れていけたのは、自分の成長なのかなという風に思いました」と自身の成長を分析。
また、「今回の写真集にもご飯を食べたり、海に飛び込んだりと開放的な姿が収められていますが、自分の根底にある自然が大好きなところとか、なかなか普段の仕事では出せないはしゃいでいる姿とかは変わらないかなっていう風に思いました」と変わっていないところについても笑顔で答えた。
撮影でのハプニングをについて「現地の食べ物も食べつつ、合間の補食として日本からお粥をパウチにして持って行っていたんですけど、フィンランドからアイスランド飛行機で移動する際に、お粥を全て手荷物に入れていたら液体判定になってしまって、全て没収されました。自分の命綱みたいな食糧だったので……(笑)。そこからは逆にもう気にせずフライドポテトを食べたり、現地のご飯を楽しみました」と語り、記者たちの笑いをさそった。
友人などに写真集を見てもらったかという質問には「地元の大親友に見てもらったんですけど、いつものねるだねって言ってもらえてすごく安心しました」と答えた。
今回の写真集撮影のために行った準備やケアについての質問には「前回の写真集ぶりの水着撮影だったんですけど、自分も20代後半に差しかかったのもあって、あんまり無理に節制しすぎないように、普段の自分の活動と同じ地続きのままの姿を収めたいなと思ったので、無理な食事制限とかはしなかったです。ただ肌を注意するために小麦を少し気を付けたりとか、あとはジムの回数を増やしたりして、等身大だけど美しいフォルムになれたらと思って鍛えました」と振り返った。
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写真集に込めたという物語性・流れについては「25歳の等身大の自分が、旅をしながら自分を取り戻していくというか、東京という場所で戦ってる自分を少しずつほどいていく作業を、流れの中で表現できたらいいかなと思いました」と語る。
出来上がった写真集の点数を「100点!」と笑顔で答え、その理由を「やっぱり自分がやりたいと思って作り始めた写真集だったので、こうやってお届けできて本当に大満足。5年後、10年後皆さんにとってもずっとお守りみたいになっていくと嬉しいなと思います」と、自身の思いが形となった8年ぶりの写真集の出来栄えに自信をのぞかせた。
(文・取材=本 手 写真=リアルサウンド ブック編集部)
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